昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します。
おさんどん
もともと台所働きの女中(飯炊き女)のことをおさんどんと言ったが、女中の仕事である炊事などの家事をすることを「おさんどんする」と言う、「今日はおさんどんで手が離せなかった」など、その家の主婦が言ったりする。
夜なべ(仕事) よなべ
現在のお嬢さん方はひどい勘違いをする、「夜なべって、夜みんなで鍋ものをつっついて食べることでしょ?」
とんでもない、そんな楽しいことじゃないです。夜なべは夜なべ仕事のこと。
夕食が終わり後片付けが済むと、昔の母親は茶の間で決まってその日の夜業(よなべ)に取りかかった、その仕事は家族の衣服の繕いなども有ったが、たいがいは内職の請け負い賃仕事だった。封筒の袋貼り、粉薬や丸薬を包む薬包作り、ハンカチ作り、等々。
今でも不思議なのは、どうしてどの家でも母親が内職をしていたのか? それほど みな貧しかったのかと思うが、今で言う中流家庭でも夜なべ仕事をしていたそうです。母親は働き者だったのでしょう。
働くことが美徳で、怠けることは悪徳と身に沁み込ませていた、それはまた、子どもに見せる姿勢でもあり、その隣で子どもは勉強し 母親とのコミュニケーションをとっていたのでしょう。
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