今日は息子の学校の成績優秀賞授与式があって、各学年の成績優秀者の約50人程、全部で300人程が賞状をもらいました。午後から式のリハーサルがあって、式は夜の7時半から9時半頃までありました。
各生徒にチケットが2枚配られ、僕と妻が行ってきました。幸いなことに、娘も息子も毎年この時期、成績優秀者に選ばれたので、ほぼ毎年この式に出席することができました。去年はコロナで式は中止になりましたが、賞状はもらえました。
こちらでは、各学年ごとに学年主任が簡単なスピーチをし、成績優秀者の名前を一人づつ読んで、最後に、最優秀の生徒が額縁に入った賞状をもらいました。
高校三年生の成績優秀者、つまり、大学入試の成績で学校の最高点のを取った生徒がスピーチをしましたが、その後も、学校のブラスバンド部による演奏が何曲かあって、全部で2時間程かかりました。
式の間、僕が考えていたことは、学校間格差です。息子の学校はビクトリア州の平均偏差値(30)よりほんの少し上(31)なので、特別良い学校ではないのです。今日の新聞には、各学校のメディアンスコア(偏差値)が、報道されました。日本の偏差値の中央値は50ですが、こちらでは30が中央値です。
私立の名門校はメディアンスコア(偏差値)が35ぐらい、最優秀の学校は38くらいです。反対に治安があまり良くない、地価の安いエリアにある公立の学校は偏差値が24くらいでしょうか。最低では22ぐらいでした。
毎年、この時期になると、大学入試(センター試験のようなもの)の各学校の偏差値の中央値を新聞で見るのですが、残念ながら、各学校の偏差値というのは、毎年あまり変化しません。つまり、良い学校は何年経っても偏差値が高く、悪い学校は何年経っても悪い学校のままなのです。
ただ、今年、公立の学校で10年程前には偏差値が27だったのにほぼ毎年偏差値が上がって、今年は偏差値が33になった学校が、僕の家からそう遠くない所にありました。公立だし、新興住宅地の中にある、新設校なので、普通ですと、あまり偏差値は良くないのです。
この学校、余程校長がやり手なのだと思います。そして、そこで働いている教師も余程努力しなければ、悪い学校を良い学校にすることはほぼ不可能なのです。つまり、テレビで放映された学園ドラマ「ドラゴン桜」のメルボルン版が実際に起こったといえるでしょう。ただ、一年では不可能、でも10年では可能だったのです。この学校ができたのですから、どんなに悪い学校でも校長が変われば、学校が変わるのだと思います。校長がことなかれ主義では、学校が変わりはずがありません。
では、明日も、このブログでお会いしましょう。