過去4日間のブログで、オーストラリアに移住して良かったことについて、書いてきましたが、移住は良いことばかりではありません。実は、良くなかったこともありますので、今日からは移住して良くなかったことについて書いていこうと思います。
まず、その1は、これは他の日本人の方も同意されると思うのですが、、、日本と比べると、一般的にこちらの食べ物はあまり美味しくないことです。もちろん、こちらでも日本食材店に行って、毎日、日本の料理を食べることは不可能ではありませんが、日本の食材は日本で買うより何倍も高いので、現実的ではありません。例えば、日本で120円で買えるようなカップラーメンが600円か700円もするので、とても買う気にはなりません。
焼きそばで使う豚肉など、日本では薄く切ってありますが、こちらの普通のスーパーマーケットに行っても、キロ単位で塊で売られているか、ステーキサイズで売られているかです。しかも脂身とのバランスが良くなくて、薄く切ったとしても、焼きそばに使うには不向きだと思われます。それで仕方なく、豚肉の代わりにベーコンやハムを使って焼きそばを作ることになるのです。
野菜は日本より大きなものが多くて、農家の人はナスやキュウリをできるだけ大きくなるまで収穫しないので、キュウリの中の種が硬く大きくなっています。野菜などはキロ単位で卸すので、出来るだけ大きくした方が高く売れるからだと思います。
日本でミカンを食べると、種は入っていませんよね?こちらでは、ミカンに種が入っていることが多く、外の皮の下に空気の層がなく、剝きにくいミカンがあります。品種が違うので、味も劣ります。日本なら、絶対に売れないミカンをこちらの人は喜んで食べるのです。オレンジにも種が入っていることは珍しくありません。ブドウには半分ぐらいは種が入っています。イチゴは残念ながら、とても酸っぱくて、日本では売り物にはならないと思います。30年近く前にこちらに来た時、イチゴが酸っぱかったのですが、今でも品種改良は全くされていないようです。
魚も日本の魚の様に生きが良くて新鮮なものは少ないです。一度、マグロを買って刺身にしてみたのですが、直ぐに、お腹の具合が悪くなったので、以来、刺し身は食べていません。また、日本と違って、売っている魚の種類が少なく、新鮮ではないので、あまり魚は買いません。
米は、残念ながら、長粒米が大部分で、日本のコメに似たカリフォルニア米はこちらでも栽培されているようですが、味は日本のコメとは比べられないです。焼き飯にしたり、カレーライスで味を胡麻化して、何とか食べています。
生鮮食料品がダメなら、加工食品はどうなの?と思われるかも知れません。残念ながら、加工食品も質が低いです。例えば、ポテトチップスですが、品質管理がしっかりなされていないのか、大抵、塩辛すぎたり、油でベタベタしたり、薄味すぎたりして、日本の様なおいしいポテトチップスはなかなか買えません。しかも美味しくない割に、お値段は高いので、あまり買いません。
お菓子類やカフェのケーキなどデザートは、甘過ぎ、大き過ぎ、値段が高過ぎの3重苦で、見る気もしません。レストランの食事は高くて、油っこ過ぎて、甘過ぎるものが多く、肉や魚と一緒に出てくる炭水化物は大抵、フライドポテトで、体に良くないです。こちらの人は一般的に、男性も女性も中年になるとメタボ体質で、かなり太っているのですが、食べ物が甘すぎるのと、揚げ物が多いのが原因ではないかと思います。
この様に、オーストラリアに移住しても、残念ながら食べ物には期待できないのです。日本の食卓は健康的で、バラエティー豊かで、季節によって、様々な食材があるし、和、洋、中華、様々な料理がありますよね。
こちらの殆どの移民、特に、イギリス系、インド系、東ヨーロッパ系、アフリカ系などの移民は、毎日、晩ご飯は基本、同じ献立の料理を食べる家庭が多いようです。一度、オーストラリア人宅にホームステイさせて貰ったことがあるのですが、毎日同じような献立だったのには閉口しました。
日本に住んでいると、日本人の皆さんは、世界で一番美味しい物を召し上がっていらっしゃることには、あまり気づかないと思うのですが、外国に住んでみると、その有難さが良く分かると思います。
では、明日も、このブログでお会いしましょう。