オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

移住して良くなかったこと その2

2022年12月04日 12時48分32秒 | 海外移住

オーストラリアに移住して良かったことと、良くなかったことのシリーズを始めてから、ページビュー数と訪問者数がいつもの2倍ぐらいに増えました。訪問者の皆様、ありがとうございます。やはり、僕(ヒロシ)個人の日記よりも、オーストラリア移住に関心がある人が多いのだと思います。

さて、お待たせしました。今日のお題は、オーストラリアに移住して良くなかったこと その2です。それは、毎日、英語の生活は大変だということです。

アメリカには4年程留学していたし、オーストラリアにも30年近く住んでいて、英語を使ってフルタイムで26年働きましたし、20数年間、毎日、妻とは英語で話しています。人生の半分以上、海外で生活していますので、さぞヒロシの英語はオーストラリア人と同じくらいペラペラなんだろうと思われている方が多いのではないでしょうか。でも、残念ながら、僕の英語は皆さんが想像するほどペラペラではないのです。

例えば、ラジオなどで、英語の歌が流れてきますよね。でも何を歌っているのか、英語の歌詞を聞かれても、サッパリ聞き取れないことが多いです。テレビやパソコンで英語のドラマや映画を見ても、アクション物ならストーリーは大体分かりますが、コメディーや推理物などは難しく、ついていけません。英語の小説なども、知らない単語が出てくるので、楽しいより苦痛が大きく、殆ど読みません。趣味の投資や家庭菜園、スキー、ヨットなどに関する実用書は読みますが、やはり、日本語の実用書の方が読みやすく感じます。英字新聞には目を通しますが、やはり、読み易いので、ヤフーニュースを一番先に読みます。

子供達を日本語と英語ができるバイリンガルに育てたかったので、僕は上の子供が生まれた日から毎日、子供達と日本語だけで話しています。妻は日本語があまり分からないので、僕や子供達が妻と話す時は当然英語で話します。しかし、家族4人で晩ご飯を食べる間などは簡単ではありません。なぜなら、僕と子供は日本語で話すことは、妻にはあまり分からないので、隣に座っている妻に子供達と何を話したのか、もう一度、英語で要約しなければなりません。そうしないと、妻は無視されたと思い、怒ってしまうからです。これはかなり面倒くさい作業ですが、バイリンガル家族には必須の作業でもあります。

そして、子供達と妻が英語で話す時、僕は彼らの話している英語に余程、集中して聞いていないと、何を話しているのか、分からなくなってしまい、会話に入れない事も多々あります。もちろん、「え?何話してるの?」と説明してもらうこともありますが、自分にあまり関係なさそうな事だと、分からなくても、聞くこともしません。

今はインターネットの時代で、オーストラリアに居ながらにして、日本の新聞記事を読んだり、ニュースを見たりできるので、便利になりましたが、反対に、英語のニュースや新聞をあまり読まなくなったので、英語力は落ちている感じがします。ユーチューブやネットフリックスなどで見る動画の7割から8割が日本語でしょうか。英語の動画も見ますが、日本語の方が分かり易いので、日本語のドラマや動画を見てしまいます。

僕が英語で一番下手なのは、やはり、書く事で、友達に英語でメールを書いたら、妻か子供達に文法のチェックを頼みます。やはり、定冠詞の the や  a  や  s   が抜けていたりするのです。何年外国に住んでいても、英作文はあまり上達しないようです。

インターネットによって、外国に住んでいても日本語の能力は維持できるという利点はあります。拙い文章で恐縮なのですが、こうやって、ブログを続けているのも、日本語で書く能力を衰えさせたくないのが理由の一つです。日本語の能力を維持しつつ、英語も伸ばしていけるといいのですが、、、。ただ、妻やオーストラリア人の友達と英語で自然に話すことができるので、それで十分の様な気がしています。

幸いなのは、子供達は僕に日本語で話してくれることです。と言うのは、こちらに移住している日本人で、特に国際結婚している日本人の場合、子供が日本語を殆ど話せない場合が非常に多いのです。小さい時から日本人の親が子供と話す時、日本語と英語を混ぜてしまっている場合や子供が英語を返事をするのを受け入れてしまう場合は、ほぼ100%の確率で、子供は日本語で聞き取りはできても、話せなくなってしまうからです。

日本語で子供に話しても、返事が英語で返ってくるのは、自分のバックグラウンドを否定されているようにも思えて、非常に悲しい気がします。しかし、国際結婚には更に深刻な場合もあります。それは、日本人の親が子供に「ここはオーストラリア。日本語は覚えなくてよいから。」などと、初めから英語だけで子供と話している場合です。当然、その子供達は、日本語の聞き取りさえ出来ない子供に育ってしまうので、子供と話す時は、毎日英語を話さねばならず、日本人の親にとっては、子供と話すことさえ疲れてしまうと思うのです。子供を連れて日本の実家に帰っても、祖父母や親戚と意思疎通が全くできないということになってしまい、双方ともに非常に歯がゆい思いをします。ですから、国際結婚の場合は、多少面倒でも、常に日本語で子供と話さなければ、子供はバイリンガルには育ちません。

もう一つ、僕の子供達が日本語で話せてラッキーな理由は、僕が高齢になって、もし痴呆症になってしまった場合、始めに無くす言語は英語だそうです。英語は話せなくなっても、まだ日本語が話せれば、子供達が妻に通訳をしてくれそうですから、多少、安心できます。英語を忘れてしまって、家族と話すことができなくなったら悲しいですよね。

この様に、オーストラリアに移住して、毎日英語を話すことに憧れていたあなた、英語で生活するのは、大変なことがお分かり頂けましたでしょうか? 

では、明日も、このブログでお会いしましょう。(写真はイメージです。)

 

 

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