今朝のサッカーワールドカップの日本対スペインの試合、見事、日本が勝ちましたね。ヨーロッパの強豪をバタバタとやっつけるのは、日本人として誇りに思います。サッカーでもヨーロッパの国々を圧倒できるんだと。
さて、今日のお題、移住して良かったことの、その4は、高校3年生まで、公立の学校の教育費が無料で、子供達にとっても受験のストレスがあまりないことです。それでは、順にご説明いたします。
1.教育費が安い
まず、オーストラリアの公立の小、中、高の授業料は、無料です。教科書やコンピューターは買わなければなりませんが。中古品を使えばかなり節約ができます。
日本では殆どの生徒が学習塾や英語塾、進研ゼミなどの通信教育、家庭教師、予備校などの受験産業を利用しているのではないでしょうか。つまり、学校以外にも様々な教育費用がかかります。
オーストラリアでも、塾や家庭教師は存在しますが、日本の様な大きな教育産業は存在しません。生徒の1割か2割が週末に、塾や家庭教師のお世話になる程度だと思います。オーストラリアでは日本ほど受験競争が激しくないのが、学校以外の教育費にお金をかけない理由だと思われます。
大学で勉強するにはお金がかかりますが、大抵の生徒は政府から奨学金を借りて大学に行きます。この奨学金は、卒業後にある程度の収入を得ない限りは返還義務がないので、収入が低くても返さねばならないプレッシャーはありません。
受験のストレスが少ないこと
日本では、高校へ入る為には、高校入試を受けなければいけませんが、オーストラリアでは、小学校からセカンダリースクール(中学、高校)へは自動的に入学できます。私立の小学校やセカンダリースクールもお金さえ払えば、誰でも入れます。(名門私立は年間授業料が300万円程かかりますが、、、。)
つまり、日本と違って、受験があるのは大学に入る時だけなのです。しかも、各州の教育省が行う大学受験の科目は5科目か6科目ですが、数学を2科目(文系の数学と理系の数学の両方受験できる)とると、実質は4科目か5科目で、日本の共通テストより受験科目は少ないです。
次に、オーストラリアの生徒達は大学受験のストレスが日本と比べてかなり少ないです。それは、日本の様な試験日の出来、不出来で合否がきまるのではなく、高校三年生時に何度か行われる校内での考査も考慮され、両者の合計点で、大学入学スコアが計算され、生徒に通知されます。つまり、試験の一発勝負ではありません。
また、生徒は、大学入学スコアが判明した後で、どの大学のどの学部に行くかを選ぶのです。それぞれの大学の各学部はスコアの最低点が決まっているので、生徒は自分のスコアでどこの大学のどの学部に入れるのかが、事前に分かるのです。それで、言わば、大学に不合格になる、ということがないのです。
これらの理由で、高校三年生の生徒でも受験のストレスというものが、それ程ありません。僕の息子を例にとると、息子は今年、高校三年生でしたが、アルバイトは続けましたし、学校の近くのジムで筋トレもしていました。
オーストラリアの生徒の勉強量
僕の子供達の自宅での勉強の習慣ですが、まず、子供達の学習机は、イケアの簡素な机です。そして、学習机は、子供の部屋ではなく、リビングの端に2つ置きました。その理由は、やはり、子供達が勉強しているのかどうか、目が届くからです。それに隔離された密室の空間ではなく、親が近くにいるので、子供達にとっても、勉強に集中しやすいからです。
リビングで勉強させることの問題点としては、リビングですから、話し声や電話の会話、テレビの音などが、子供達にも聞こえて、集中力が鈍ることでしょうか。もちろん、子供達が勉強している間は、妻とは小さな声で話す様にはしましたし、テレビも小さい音にしました。
子供達が家に帰ってくるのは4時か4時半でしたので、早速、宿題を始めるのかと思いきや、毎晩の勉強時間は、小学校時代は10分か15分。中学時代の平均は30分ほど。高1と高2は1時間、高3でも最高で2時間ぐらいでした。これは、日本の小学校の高学年か中学一年生と同じぐらいの勉強料ではないでしょうか。日本の高校生の様に、毎晩3時間も4時間も勉強する生活は、こちらの高校生には考えられないようです。
この様に、オーストラリアでは、教育費は親に負担がかからず、生徒にとっても受験のストレスがあまりない、理想的な国ではないでしょうか。
もし、僕がオーストラリアに移住する代わりに、日本に住んでいて、同じ年齢の子供がいたなら、高校や大学の授業料や塾の費用などに数百万単位のお金が必要で、とても50代の半ばでリタイアして、自由気ままに生きることなど考えられなかったでしょう。
では、明日も、このブログでお会いしましょう。