読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

テツぼん 1・2巻 永松潔 <原作>高橋遠州 小学館

2013-01-12 23:20:16 | 読んだ
「テツぼん」は、ビックコミックオリジナルに連載されている漫画である。

主人公は、国会議員の仙露鉄男。
国会議員になる前はコンビニでアルバイトしていた、
それが疎遠であった国会議員の父の死によって急きょ立候補し当選した。
その実態は「鉄オタ」である。

鉄道オタクの国会議員、しかも卒業した大学は三流以下で、今はつぶれてない、という状況。
国会議員の仕事は父の代からの秘書がおぜん立てをしてくれている。
そして彼は国会議員などをやめて「鉄オタ」に専念をしたいのである。

彼は党の中の「道路族」であるために、鉄オタであることは内緒にしなければならない、しかし鉄道に関連することは積極的に絡みたい。

という背景があって、様々な問題がでてきて、それを鉄オタであることを生かして解決していく。
それがこの物語の流れである。

それにしても、まあうまく解決していくのである。
最初は、2世議員のボンボンでパッとしないことで周囲からは甘く軽く見られていたのであるが『なかなかどうして』ということで、徐々に認められていく。

しかし、仙露鉄男は認められたくないのである。

そのあたりのギャップがこの物語の面白さである。

現在は単行本5巻まででている。
今回は1・2巻を読んだ。

1巻は、最後に仙露の異母妹と名乗る「児玉のぞみ」という女性が登場。
彼女は母の「ひかり」とともにアメリカにわたって育ち大学で政治学を学び、亡き父の秘書となろうとしていたのであるが、亡くなったので『その代り』お兄ちゃんの秘書になるべく来日(帰国)したのである。

で、この妹が優秀なのである。
ロールプレイゲームで主人公が徐々にアイテムを手にして進む、というように、仙露は最も頼りになるアイテム(秘書)を手に入れ、更に降りかかる問題を解決していく。

それにしても「オタク」の知識をオタクだけにとどめずうまく活用していくとスゴイことになるものだ。
現実には、仙露のような外に向いてなおかつ柔軟性のあるオタクがいないから、なかなか難しいんだろうけれど、オタク活用法を見ているようである。

これからも楽しみにして読んでいこうと思う。
もしかして、加治隆介のように大物になるんではないだろうなあ。

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