日照時間が長くなった事が嬉しい。仕事が少し早く終わった夕方、陽はまだ明るく眩しかった。森の脇の路肩にランクルを停めてトレールランニングをする為にジョギングシューズの紐を締めようとしていた所、路肩を走ってきた自転車野朗が急に近づいてきていきなり、ナイストゥミーチュウ!と声を掛けてきた。彼の名前はロブと言って、自分は97年型のフォードレンジャーの白いピックアップトラックに乗っており、時々この青いランクルとすれ違っているが、その都度手を振っているんだが気が付いているかい?...(汗)、手を止めて暫く立ち話が始まった。彼は機械関係の先生であった。機械として車を観た時に現在の車よりもロクマルの様な古い車に対して関心が湧くという事であった。ジョギングシューズは片足に足を突っ込んだままで、片手でランクルにもたれたまま10分以上話し込んだ。彼と別れた後に、自分の知らない所でこのロクマルは随分と観られて関心を持たれているという感覚が残った。車に関心のある輩に対して、古さ、ボロさ、珍しさで刺激を提供している存在だとは思っている。
翌日の朝、自宅を出て最初の信号を左に曲がった所で信号で停まっていた前から4番目の車の窓から長い手が上に伸びているのが見えた。白いフォードレンジャーである。ライトをパッシングさせ車内で手を振った。彼の笑顔と白い歯が心に残った。出会って翌日にすれ違うというのも何かの縁かなと思った。おそらくロブも同じように感じているのであろう。
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