人は迷うのです。
それと心に疲れがあるときは決め事ができません。
心は思っているほど強く、たくましく、いつもテキパキはしていないのです。
弱っている時や
落ち込んでいる時の自分を素直に感じて
「今は休もうね」と優しく接することが必要と思います。
何かのきっかけでスイッチが入り、体が動き始め、復活する人もおられます。
それを待つのも運命と私は思っています
彼女は5年務めた会社を退職。
「退職をしたついでに引っ越しもしたいと思っていましたが、その決意ができないのです」と言われました。
引っ越しができない理由は
「荷物をまとめられないです。引っ越しを考えると体が動かないような気がして」
「それはありますよね、引っ越しは気力、体力をかなり使いますし」
「今住んでいる場所は不便なのです。バスも一時間に2本ですし、再就職をしたとしても通勤に時間を取られたくないと思っているのに、
自分自身がこんな調子で情けないです」と落ち込んでいました。
今年は引っ越しをしても大丈夫な時。
早めの月を選ぶのであれば、ここ2か月の内・・と話していましたが、どうも乗る気にならない。
「きっと今までの会社でエネルギーを吸い取られてしまっているのでしょうね。声にも張りがないですし」と言うと、
「そうなんです、本来ならもっとおしゃべりできる私なのです」と言いました。
間が空いて…
「何かやる気になる方法はありませんか?」と聞かれまして、
「今のタイミングでは無理にやる気を作るとしんどいです。今年の後半に引っ越しをされる方がいいと思います。
ただ…本来は早めにしたほうがいいのですが、もし何か起きたら、その時は素直に行動してください。
その兆候を見逃さないでくださいね」とお伝えしました。
彼女を見ていると、未来はちゃんと引っ越しをしている。
モチベーションが低いだけ。
それから2週間が過ぎました。
彼女が買い物を終え、バスに乗り、座席を選んでいると、一番後ろに中年の男性が二人座っていました。
周りを見ると、運転手さんの他には自分とその二人だけバスに乗っていたそうです。
二人の男性の会話がすべて聞こえてきました。
詳しいことはここで書けませんが・・
ただ、
大阪で知らない人はいないあの大会社に電話をかけて、〇〇を〇〇した、そうすることによって“あること”ができる、
でも相手が大会社だから負けるのだけど、でも結構みんなしているという会話。
彼女、びっくり!
あまりの会話の内容に驚いて、
今すぐバスを降りたいと思ったそうです。
その男性二人とも彼女と同じ停留所で降りました。
いやいや・・もう無理。
ここには住みたくない、という落ち着かない気持ちが心の中にびっしり広がり、
その晩、不必要なものを分け、荷物をまとめ始めました。
自分としては早く整理をつけたい、と思ったそうです。
次の日には不動産屋さんに行き、物件を見つけ、
今のマンションの解約手続き、
引っ越し・・等、進めていきました。
一か月後、無事引っ越し。
「心のスイッチが入るとあのように動けるものなのですね」と彼女。
「私が聞いていたら、私もそうするわ」と答えました。
引っ越し先の家のことを聞いて、確かに前よりよい状況で何より
新しい仕事を見つける意欲も出て、
きっとすぐに良い就職もできると思います。
「神様が私を見ていて、じれったいと思ったから、きっとあのような刺激を与えてくださったのだと思います。
心や体の疲れは認めていましたが、ずっと引きずり過ぎて、悩んでいる自分に悩んでしまいました。
これからは気持ちに素直に耳を傾けながら、悩みを引きずり過ぎないようにします。そして本来の自分のペースで前を向いて歩きます」と言われました。
自分の人生を新しく切り開いていくためにも引っ越しはとてもいい刺激。
新しいおうちに入る前に必ず近所の神様や地主神様にご挨拶を忘れずに。
礼儀は人を表します。
神様もよく見られています。
もちろん、心の在り方も
心に雨が降っていても、
あの雲の上には太陽がありることを忘れずに…