大学卒業からびっしり働いて…
苦手な人間関係も、仕事の内容も頑張って超えてきて
辞めたいなんて何十回も思ったけれど、実家の両親は
「良い会社に入ったのだから辞めてどうするの」と言うので実家にも戻れず、
我慢して…
我慢して…
なんとか自分をごまかして…
そして50才を過ぎました。
コロナの時代になり、
でもテレワークにはならない部署。
そんな時に、友人が病気になり、あっという間にあの世へ逝き…
なんのために働いているのか…と自分を問うようになりました。
今が辞める時かな…と思えるようになり、
辞めて、実家に帰るわけではなくて、安いお部屋に引っ越して、
簡単な、気楽なアルバイトになろうかと。
年末年始のお休みをもらっている間に自分の生きる価値を考えようと思い…
考えて…
考えて…
辞める事を決意した彼女。
「実は…コロナになってから結構このご相談が多いのよ」と話すと、
「そうなんですね。皆さんも価値観が変わって来たのですね」と話してくださいました
自分が悩んでいたときはぐるぐる思考が回っていたけれど、友人がこの世からいなくなった時からは、
「しっかり考えないと」と芯のある考え方に変化したそうです。
本来生まれてきた意味…
「やりたかったことをやる」
「なりたい自分になる」
親を説得するなんて辞めました。
今の生活を崩したくない…なんて辞めました。
そして…後悔するかもしれない、なんて考えるのも辞めました。
「私が急に、あの世へ行きますよと言われて、なにもせず人生の最後はいつものルーティンの自分まま…なんて、つまらないので、今まで閉まっていた自分を出して楽しみます」と言う決意に達したそうです。
話を聞いている間に、彼女が走っている姿が浮かぶので、
「結構なスピードで走っている姿が見えて来るのですが」と話すと、
「昔、若い頃は陸上をやってました」と笑うので、
「それなら…体の健康と心の目標のために…大阪マラソンとかに出てみたら?」と話すと、
「実はやってみたいと思っていたんのです。でも次の日仕事、と考えるとできなくて」と話すので、
「それももう終わり。新しいこと…いや、昔の走っていた自分に会えるからやってみたらいいわよ。きっと何かの扉が開くと思うわ」と話しました
明日、目が見えなくなるかもしれない。
明日耳が聞こえなくなるかもしれない。
明日話せなくなるかもしれない。
明日、匂いがわからなくなるかもしれない。
明日、食べられなくなるかもしれない。
明日、歩けなくなるかもしれない。
…
明日はわからないのです。
退職後に向けての計画を立てました。
そして実行
今彼女は軽作業の会社でアルバイトで仕事をしながら、その後に走り体力をつけています。
夜は自分の好きな趣味をたくさん楽しんでいるそうです。
生活は前よりもシンプル。
節約の日々ですが充実しているそうです。
そして、毎日、ジョギングしていると数人の人たちとも挨拶をするようになりました
「変な話ですが仕事をしたくなりました」と連絡が来ました。
ええ、心身が健康になるともっと何かをしたくなるのです。
それを知った彼女の友人も彼女を見て、会社を辞める決意をしたそうです。
その大きなきっかけが、いとこの他界。
入院前、ほんの少し会った時に
「結婚しておけば良かった…それに仕事を早く辞めてやりたいことをしておけば良かった…まさか…自分がこんな病気になるとは思っていなかったから。なんでもできるのは健康なうちよ」と言ったそうです。
生活を見つめ直すこと。
家賃を押さえれば…意外に夢が近くなるかもしれません
あなたの命の時間は無限ではありません。
病院のベッドの上でできることは限りがあることを知っておいてくださいね。