タロット占いのお客様を待っているときに抹茶ラテをお願いしました。
テーブルに運ばれて口にするとミルクのまろやかさにくるまれた抹茶の大人の軽い緑色の香りが広がりました。
そして頭の中に風景が見えてきました。
草原にひとりぽつんと少女が座っています。
草原の風は温かいのに、孤独の冷たい風が彼女の心の中に吹いていました。
愛で満たされた思いが少ない彼女は寂しさを埋めるために大人になってからある行動をし始めました。
つまり親に対してして欲しかったことを他人にしたのです。
「そうなんだ…」と思ったら、待ち合わせのメールが着信。
お客様が来て、タロットを占い、最後に彼女に聞いてみました。
「ねぇ…間違っているとわかっていることを続けることは辛くない?そして悲しくない?」と聞くと、目を見開くので、
「お腹いっぱいになれるほど増やして満たされるように望むのもわかるけど、自分の手のひらにあるものに感謝していたら溢れるようになるのに」と言うと、
「だって多ければ多いほどいいじゃないですか」といわれたので、
「質が〇ければ腐り始めるし、分を越えればこぼれるか、または奪われるか。それ以上に失うか…すでに1つ失いかけてるでしょう?」
「え?」
「〇〇才ぐらいの…女性…一番あなたを心配してくれてた人」
「…」
「よくかんがえてね、大切な人が消えた時、本当の孤独があなたを襲い、今以上に埋めなければならないものを集めなければならなくなるから…」と言いました。
帰宅して、夜に彼女からメールがきました。
ふるらんに言われたことを考えて歩いていたら、目の前にたのしそうに話す女友達二人が来たそうです。
昔を思いだし、自分の変化を思いだしたら涙が出てきたそうです。
失いかけてた友達に電話をしたそうです。
友達に
「大切なものがわからない人になったよね」と言われ、素直に謝ったと。。
そして近日中に会う約束が決まり、電話を切ったあとに胸の中がふわっと温かく感じたそうです。
確かにお金も大切。
でも、愛があればそんなにあれこれ欲しいと思わないし。
ごはんを食べて、健康で、たまにちょこっと贅沢して…
1つのものをわけあって食べた方がずっと美味しいことを知ってる人間は順番も席も譲るし、笑顔を広げるし。
そして神様からお金に変えられないものをいただくことができるし。
彼女のためにカードを一枚ひいてみました。
カップの1。
いずれ、たくさんのものが溢れるとおもいます。