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美しい作品には謎が満ちている~白川公園にて~

2011-04-30 | 街,建物,美術
【白川公園のシャガ】 
シャガの学名は、アイリス・ジャポニカ。

花言葉は、「反抗」「抵抗」「決心」「私を認めて」。



先月の初め、名古屋の白川公園に行ってきました。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、アップすることにしました。

ここを訪ねたのは、シャガの群生を見たかったのと
もうひとつ大きな目的があったからです。

公園のエントランスでは、スリムなウサギの
彫像が迎えてくれます。
イギリスの彫刻家バリー・フラナガンの作品
「ボールをつかむ爪の上の野兎」です。

ボールをつかむ爪?
爪の上の?
なんともミステリアスな兎・・・
想像力が膨らみます。





小雨の公園の木々の梢は、文字通り萌黄色に染まっていました。



敷地内にある名古屋市科学館です。

大きな銀のボールは、この春新しくオープンした「世界最大のプラネタリウム」です。

確かに、大きい~!

  

現在は、屋外展示広場の工事中す。

このプラネタリウムも魅力的だったのですが

今回の目的はこちら→ 


【黒川紀章 氏 設計:名古屋市美術館】

没後120年ゴッホ展~こうして私はゴッホになった~ 

日本での公開の最終日一日前、すれすれの見学でした。



炎の画家、情熱の画家と云われたゴッホ。

鮮やかな色彩と大胆なタッチの画風がどのようにして生まれたかをテーマにした展覧会です。
彼が強く影響を受けたミレー、ロートレック、ゴーギャン
そして、浮世絵などの作品を合わせて展示してありました。

 
【ゴッホ作 アルルの寝室】            【実際に再現された アルルの寝室】

中でも興味深かったのが、この「アルルの寝室」です。

彼の代表作でもあり、彼が実際に住んでいたアルルの部屋を
再現してありました。

どうして、こんな小さな部屋に住んでいたのでしょう。

それは、日本の「簡素」「質素」な生活を理想として
できるだけ余分なものの無い小さな部屋に暮らしたかったのだそうです。

そして、もう一つ彼の代表作である、「アイリスのある静物」も飾られていました。

(アイリスのある静物は → こちら

この作品は、まるで尾形光琳の燕子花図屏風 です。
 (燕子花図屏風は → こちら 



この公園に沢山咲いていた「シャガ」の学名は、アイリス・ジャポニカ。
日本のアイリスです。

花言葉は、反抗、抵抗、決心、そして私を認めて。

まるで、ゴッホの人生のような花言葉です。

27歳で画家を目指し、37歳でこの世を去ったゴッホ。

その間、売れた絵はたった一枚。

亡くなって暫くして、注目を浴び始め
天才と呼ばれるようになったゴッホ。

実は、自ら命を絶ったのではないと云われてもいます。
謎の死と共に、他の誰のものとは違う彼の作品は謎に満ちていました。




【白川公園のシャガの群生】

「没後120年 ゴッホ展-こうして私はゴッホになった」詳細はこちら→http://event.chunichi.co.jp/gogh2011/



最期までご覧くださって、ありがとうございました。

それでは皆様、楽しいゴールデンウィークをお過ごしくださいませ。

わたくしは、恒例の森林浴と温泉にいってまいりま~す。