もう半月も前の事になりましたが、伏見稲荷大社に初詣に出かけた折
西本願寺にもお参りしてきました。
西本願寺とは浄土真宗本願寺派の本山で、世界遺産に認定されている寺院です。
日本最古の能舞台や、白書院、黒書院と呼ばれる日本最大の大書院が国宝に指定されています。
京都の人たちには、「お西さん」という愛称で呼ばれているそうです。
小学校の修学旅行と二十歳の頃に一度来たことがあったのですが
すっかり記憶は薄れてしまっていたので、もう一度しっかり観ておきたくなったのです。
京都駅からも歩いて10分ほどのところにあり
堂々とした門構えは遠くからでもすぐに見つけることが出来ます。
かつて新撰組の屯所として使われたという歴史を持ち
広大な境内のなかに建つこれまたとてつもなく大きな
建物群には、ただぽかんと口を開けて見上げてしまいます。
こちらは歴史の教科書で見覚えのある飛雲閣です。
塀に囲まれていて近づいてみることができませんが
予約をしておけば、この塀の中に入って間近に見学させてもらえるそうです。
学生の頃の教科書には確か秀吉の住まいであった聚楽第から
移築されたものと載っていたように思いますが
他にもさまざまな説があるそうで、仙洞御所からの物だと説く方もあるように聞きました。
いずれにせよ、お寺にこのような優雅な貴族の別荘のような建物がお寺の境内にあるとは!
如何に西本願寺の力が強大であったかを伝えています。
これは伏見城の遺構であったとも伝えられてもいる唐門です。
絢爛豪華なこの門は、日が暮れても眺めたりないほどの豪華さということから
「日暮門」とも呼ばれたそうです。
平成の大修理と呼ばれた工事も終わり、整然と立ち並ぶ建物数々ではありますが
阿弥陀堂と御影堂の縁側と廊下には、江戸時代に修理に関わった職人たちの
遊び心を見つけました。
木の節目や亀裂を埋める、 埋め木です。
まるで墨絵のように見える富士山や、川面に浮かぶ紅葉や軍配など
当時、この工事に携わった職人さんたちの楽しげな様子が目に浮かぶようでした。
説明してくださった方によると、修学旅行の女子学生に人気があるのは
ハート(写真左下)の形の埋め木なのだそうす。
門前町近くのお漬物の西利に立ち寄り
仏具の並ぶ門前町では、数珠入れを買い求め
京都駅へと向かったのでした。
Thank you for coming♪