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またの名を才谷梅太郎の面影を追って~京都・伏見界隈 その2~

2015-01-27 | 小さな旅の思い出



 伏見稲荷駅から京阪電鉄に乗り

降り立ったのは伏見桃山駅でした。

かつてこの地に多くの桃の木が植えられていたことから名づけられたそうです。 

伏見とは名水の事。

名水の湧き出る御香宮神社や伏見城跡に近い場所にあります。


伏見城の姿はありませんが、築城の際秀吉は桓武天皇の御陵を削平したとも伝えられています。

そして、現在その本丸跡は明治天皇伏見桃山陵となっています。

明治天皇の思い出深い場所であったため、ここが選ばれたと云われていますが

なにか感慨深いものがあります。

な~んてしたり顔をしてはおりますが、実は今回ここにきて初めて知ったのでした。

お恥ずかしい次第です。

世の中まだまだ知らないことばかりでございます。



さて今回は、その伏見桃山陵ではなく反対の方角へと向かいました。

駅から東西に走る大手町通りは伏見城の城下町として

整備されたもので、今も賑やかな商店街となっておりました。




そして、先ず訪れたのはここ・・・



寺田屋で伏見奉行所役人に襲われた坂本龍馬が重傷を負いつつもなんとか脱出し

身を隠したという材木小屋のあった場所です。

龍馬ファンならすでにご存じかと思いますが、才谷梅太郎とは坂本龍馬の使っていた偽名なのだとか。

身を隠すうえで、偽名が必要だっわけですね。

才谷とは龍馬の生家の屋号から、梅太郎は勝海舟の息子の名前を借りていたのだそうです。

そんな、ドラマや映画で知ったそんな場面を思い浮かべながらの散策となりました。



伏見は灘と並ぶ酒処といわれた地です。

川沿いの通りに入ると、今も残る伏見らしい虫籠窓(むしこまど)に

酒屋格子の家々が並んでおりました。






次にやって来たのは



 寺田屋事件の起こった場所です。

とはいえ、本当の寺田屋は鳥羽伏見の戦いで焼失しており

現在あるのはその跡地のとなりに、似せて建てられた?といわれている旅館だそうです。

あれこれ噂になっている建物ではありますが、あの池田屋跡の石碑が立っているのがパチンコ屋の隅

だった(今は「池田屋」と言う名の居酒屋横になっているそうですが)ショックを思えば

本物ではないとはいえ明治に建てられた似た旅館がある方がいいように思います。

しかし、話はそんな単純なことでは片付かないようです。

話が逸れてしまいましたが



寺田屋跡地を眺めて・・・



ここは龍馬が襲われたといわれていた部屋・・・

頭の中では 龍馬伝のテーマが流れたと思えば

ドラマ仁のテーマが・・・




まさにこのyoutube のようになっておりました。

坂本龍馬といって思い浮かぶのはどんなお顔でしょう。
やはり内野さん?いえ福山さん?土佐弁は染五郎さんがピカイチ?


坂本龍馬を演じた歴代俳優はこちらをどうぞ♪

人斬り以蔵といえば、やっぱりショーケンは外せないでしょ?!

南方先生まで現れそう。

いえ、小田村様でしたか!

そうそう、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」には坂本龍馬は登場するのでしょうか。

そうだとしたら、どなたが演じるのッか決定したのでしょうか。

これだけ人気がある歴史上の人物で大勢の方が演じていらっしゃると

引き受けるにもかなりの勇気が必要でしょうね~。






跡地には龍馬の銅像や寺田屋があったのを語る石碑などがありました。

川の向こうに見えるのは、龍馬の時代に既に営業をしていた大倉酒造です。




荒々しい事件を彷彿とさせる場所から離れて

どこか懐かしい様な心なごむ風景に暫し佇みました。

龍馬さんもこんな景色で癒された時間はあったのでしょうか。

・・・そして、どこからか漂ってくるいい香りに誘われて

    足どりは自ずと早くなったのでした・・・・