『投資家みたいに生きろ』藤野英人
藤野さんの本はいつもおもしろい。
投資の話を、他の投資本とは
全く違うアプローチで書かれます。
投資に人間味を加えるというより、
人間味の先に投資があるというような感じ。
今回もそう。
投資家みたいに生きるとは、
投資家になりなさいというアプローチではない。
投資家が、普段当たり前に考えている思考法を手に入れて、
日々の習慣を変えましょうというメッセ―ジ。
投資=お金を増やすスキル
という考え方はもう古い。
なぜなら、
投資=お金というのは、
投資のごく狭い世界の話だからだ。
藤野さん曰く、
投資とは、
エネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為。
だから、エネルギーが必要。
つまり、お金であってもエネルギーのないお金は投資にならない。
改めて、投資の原則は、
長期、積立、分散。
分散とは、
お金だけではなく、
スキル、健康、人間関係、気持ちなど、
ひっくるめて言うとエネルギー。
これらを、長期に注ぎ複利効果を得る。
日常の小さな差、
例えば、
早起き、
1日五分、
挨拶、
感謝、
褒める、
そんなものを日々大切にして生きると
複利の力で未来から大きなお返しがくる。
積立とは、
株価が上がろうが、下がろうが
淡々と積み立てていく。
上手くいった日も、上手くいかない日も
淡々と小さな差を積み重ねていくことが大切。
これを天才コピーライターの糸井重里さんは、
おもしろく表現している。
ちゃんとメシ食って、
ちゃんと風呂入って、
ちゃんと寝ている人には、
敵わない。
投資家のように生きるとは、
未来を信じ、
当たり前のことを当たり前に、
継続することである。
最後に藤野英人さんが、良くする質問をご紹介します。
「10億円あなたにさしあげます」
そしたらどうしますか?
投資をしている人にも
投資をしたい人にも
投資に興味ない人にも
お勧めの一冊です。
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