今宵の一枚はアート・ブレーキーのPisces、録音は1961年、1964年、レーベルはblue note。以前Jazzといえばまずドラムを聴く、というのが個人的な趣向だった。音楽遍歴の事始めはhard Rock、やはりドラムが好きだった影響だろうか。マックスローチとアートブレーキ、そしてバディリッチこの三人こそJazzドラマーの代名詞。ご存じのようにアート・ブレーキーはファンキーな、いかにも乗りの良いサウンドで聴く者をワクワク虜にするプレーが真骨頂である。クールで知的なマックスローチも魅力的だが、こちらの魅力も抗しがたい。
聴きどころはA面3曲目のPisces。メランコリックで印象的なメロディーを、リーモーガン(tp)とウェインショーター(ts)のラッパが素晴らしい。「はもり」最高である。