今宵の一枚はQuincy Jonesの「This is how I feel Jazz」、1956年の制作。レーベルはMCA。久々に興奮した。このLPを聴くのも15年ぶりぐらいだが、こんなに素晴らしいとは思ってもいなかった。ALTEC Magicか。ビックバンドは=ギルエバンズとばかり考えていて、そういえばクンシーも居たなぁ、程度の認識だが大いに改めないといけない。彼に失礼だった。このアルバム、なんと23歳の時に作られているのだ。!!
天才、といっても過言ではない。まさにI feel about Jazz.いやはや、恐れ入りました。
演奏も物凄い。モノーラルながら、鮮度抜群。ステレオである必要を感じない。綺羅星のごとくスターが並んでいる。A面2曲目のミンガスのbassが圧巻。アートファーマのtp、フィル・ウッズのas、ハンク・ジョーンズのpiano、ズート・シムズのts、ハービー・マンのflなどなどいずれも劣らず至極のサウンドである。
クンシーといえば我々の世代では「愛のコリーダ」のアレンジャ一として有名である。どちらかというフュージョンやディスコ系の人というイメージだが、出自はJazzを改めて認識されてくれる。発売時ダウンビート誌で最高点の★5つを獲得したのも大いにうなずける。
傑作である。ぜひ、聴いて欲しい。
sideA
1.Walkin'
2.A sleepin' bee
3.Sermonette
sideB
1.Stockholm sweetnin'
2.Evening in Paris
3.Boo's bloos
(personnel)
Cuincy Jones(arr)
Herbie Mann(fl,ts)
Art Farmer(tp)
Lucky Thompson(ts)
Charles Mingus(bass)
Phil Woods(as)
Hank Jones(piano)
Zoot Simes(ts)
他多数