6月16日をもって、プレイモービルというドイツの玩具を取り扱っていた専門店「プレモランド」さんのショッピングサイトが閉店し、10数年の歴史に幕を閉じました。
このブログは模型、乗り物が中心ですので、玩具は本来ならばテーマには入らないのですが、今日は私の玩具道楽の話に少しだけお付き合いください。
ご存知の方もいらっしゃると思いますし、このブログのテーマ写真にも使っているのですが、プレイモービルと言うのはドイツ、ジオブラ・ブランドスタッター社で45年前に誕生した笑顔がトレードマークの人形の玩具です。
似たような玩具に「レゴ」がありますが、あちらはデンマーク産でブロック遊びができるものです。プレイモービルは人形が主役で、現代の生活から古代、中世、海賊、宇宙までさまざまなテーマの製品が発売されています。日本でもその昔、お菓子のおまけについていたのでそれで知った、という方も多いようです。
プレモランドさんはそのプレイモービルの専門店としてオープンし、当初は代々木上原で、後に下北沢で実店舗を営業されていました。2年前に実店舗を閉めてからはネットショップのみで引き続き営業を続けていましたが、今回の閉店となりました。先日のグリーンマックス下北沢店に続き、お気に入りのお店がネットも含めて閉店、ということで、寂しい思いをしております。
私も以前からプレイモービルのことを知っていましたが、実際に手にしたのは10数年前のことでした。その頃にプレイモービルが古代ローマをテーマにしたシリーズを発売し、取り扱っているお店を探していたところ、プレモランドさんを見つけました。プレモランドが下北沢にあったということもあり、先日閉店されたグリーンマックスさんなどと共に、頻繁に訪れるようになりました。私自身、高校生の頃に西洋古代史に興味を持ち、その頃発売されていたエッシー1/72のローマ軍団兵フィギュアキットなどに興味があったのですが、塗装が難しそうなのと、日本では一般的でない軟質プラスチックという素材もあり、手を出せずにいました。その後、大人になってから子供向けの玩具とは言いつつも印刷などを駆使してリアルに再現された武具、装束を身に着けた人形に出会ったわけですが、それはまさに古代ローマの兵士そのもので、一気に夢中になりました。その頃発売されていた他のシリーズも魅力的なものが多く、我が家で笑顔の人形たちがじわじわと増殖していきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/d8/ce8d5c35629d4f0f4e71987e27422a93.jpg)
(ローマシリーズの兵士たち。左側の兵士が持つ軍旗にはしっかり「SPQR(ローマ元老院並びに市民)」の文字が入っている)
プレイモービルは子供向けの玩具と言いつつも細かいところと言うか、思わぬところに凝っていたりと、大人を「おおっ」と言わせる製品が多いのが特徴であり、大人のファンが一定数いる理由でしょう。私もそんな「細部に宿る」ところに魅かれた一人です。欧米だけでなく、日本でもファンサイトを立ち上げている方がいらっしゃいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/7d/b6d6f77fa416936ffe9cc95d303bf6db.jpg)
(水道屋さんの工具に注目。手に持っている「あれ」はもちろんのこと、手前の工具類もリアル)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/f1/b8a97c5ca5b856baeada76fa08368582.jpg)
(左側は1970年代、右側は2000年代の製品。現代の製品は印刷により細かいところまで再現されている。それにしてもスピード違反取り締まりのレーダーもセットされているとは)
余談になりますが、鉄道模型とのつながりも多少ありまして、大型模型鉄道のLGBと組んで製品を発売していた時期がありました。プレイモービルの人形の身長が7.5cmということで、縮尺1/22.5のLGBとサイズが合っていたからでしょう。後にプレイモービル側が独自の模型鉄道のシステムを発売したため、今ではコラボはしていないようです。以前、国際鉄道模型コンベンション会場でもLGBの巨大なレイアウトにプレイモービルの人形がたくさん配置されているのを見たことがあります。
プレモランドさんでは店長さんほかスタッフの方々とプレイモービル談義もしましたし、店頭ディスプレイを見るのも楽しみの一つでした。中にはとてもレアなものもあり、欧米のコレクター向け本でも「絶対に入手困難」となっているものもありました。店長さんはじめ、スタッフの方々も皆さんプレイモービルが好きな方ですので、知識も豊富ですし、お店で楽しい時間を過ごすことができました。
プレイモービルは長年日本国内に代理店があり、安定的に供給されていましたが、2010年に代理店がなくなるという逆風もありました。そんな中でもプレモランドさんは独自のルートを駆使して国内のファンのために販売を続けられていました。
6月16日をもってショッピングサイトは閉鎖、今は情報サイトのみ残っています。また、プレイモービルの中でも動物関連の製品は、以前からプレイモービルとは別に展開されていた動物のフィギュア、玩具のショッピングサイトの中で引き続き販売されるそうです。
初めにお話ししたように本ブログでは模型、乗り物の話がメインではありますが、プレイモービルには乗り物関連の製品もあり、私もいくつか持っていますので、今後機会がありましたら、紹介したいと思っています。
プレモランドの皆様、これまでお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。これまでに購入したプレイモービルたちは、これからも我が家でずっと微笑み続けることでしょう。
このブログは模型、乗り物が中心ですので、玩具は本来ならばテーマには入らないのですが、今日は私の玩具道楽の話に少しだけお付き合いください。
ご存知の方もいらっしゃると思いますし、このブログのテーマ写真にも使っているのですが、プレイモービルと言うのはドイツ、ジオブラ・ブランドスタッター社で45年前に誕生した笑顔がトレードマークの人形の玩具です。
似たような玩具に「レゴ」がありますが、あちらはデンマーク産でブロック遊びができるものです。プレイモービルは人形が主役で、現代の生活から古代、中世、海賊、宇宙までさまざまなテーマの製品が発売されています。日本でもその昔、お菓子のおまけについていたのでそれで知った、という方も多いようです。
プレモランドさんはそのプレイモービルの専門店としてオープンし、当初は代々木上原で、後に下北沢で実店舗を営業されていました。2年前に実店舗を閉めてからはネットショップのみで引き続き営業を続けていましたが、今回の閉店となりました。先日のグリーンマックス下北沢店に続き、お気に入りのお店がネットも含めて閉店、ということで、寂しい思いをしております。
私も以前からプレイモービルのことを知っていましたが、実際に手にしたのは10数年前のことでした。その頃にプレイモービルが古代ローマをテーマにしたシリーズを発売し、取り扱っているお店を探していたところ、プレモランドさんを見つけました。プレモランドが下北沢にあったということもあり、先日閉店されたグリーンマックスさんなどと共に、頻繁に訪れるようになりました。私自身、高校生の頃に西洋古代史に興味を持ち、その頃発売されていたエッシー1/72のローマ軍団兵フィギュアキットなどに興味があったのですが、塗装が難しそうなのと、日本では一般的でない軟質プラスチックという素材もあり、手を出せずにいました。その後、大人になってから子供向けの玩具とは言いつつも印刷などを駆使してリアルに再現された武具、装束を身に着けた人形に出会ったわけですが、それはまさに古代ローマの兵士そのもので、一気に夢中になりました。その頃発売されていた他のシリーズも魅力的なものが多く、我が家で笑顔の人形たちがじわじわと増殖していきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/d8/ce8d5c35629d4f0f4e71987e27422a93.jpg)
(ローマシリーズの兵士たち。左側の兵士が持つ軍旗にはしっかり「SPQR(ローマ元老院並びに市民)」の文字が入っている)
プレイモービルは子供向けの玩具と言いつつも細かいところと言うか、思わぬところに凝っていたりと、大人を「おおっ」と言わせる製品が多いのが特徴であり、大人のファンが一定数いる理由でしょう。私もそんな「細部に宿る」ところに魅かれた一人です。欧米だけでなく、日本でもファンサイトを立ち上げている方がいらっしゃいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/7d/b6d6f77fa416936ffe9cc95d303bf6db.jpg)
(水道屋さんの工具に注目。手に持っている「あれ」はもちろんのこと、手前の工具類もリアル)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/f1/b8a97c5ca5b856baeada76fa08368582.jpg)
(左側は1970年代、右側は2000年代の製品。現代の製品は印刷により細かいところまで再現されている。それにしてもスピード違反取り締まりのレーダーもセットされているとは)
余談になりますが、鉄道模型とのつながりも多少ありまして、大型模型鉄道のLGBと組んで製品を発売していた時期がありました。プレイモービルの人形の身長が7.5cmということで、縮尺1/22.5のLGBとサイズが合っていたからでしょう。後にプレイモービル側が独自の模型鉄道のシステムを発売したため、今ではコラボはしていないようです。以前、国際鉄道模型コンベンション会場でもLGBの巨大なレイアウトにプレイモービルの人形がたくさん配置されているのを見たことがあります。
プレモランドさんでは店長さんほかスタッフの方々とプレイモービル談義もしましたし、店頭ディスプレイを見るのも楽しみの一つでした。中にはとてもレアなものもあり、欧米のコレクター向け本でも「絶対に入手困難」となっているものもありました。店長さんはじめ、スタッフの方々も皆さんプレイモービルが好きな方ですので、知識も豊富ですし、お店で楽しい時間を過ごすことができました。
プレイモービルは長年日本国内に代理店があり、安定的に供給されていましたが、2010年に代理店がなくなるという逆風もありました。そんな中でもプレモランドさんは独自のルートを駆使して国内のファンのために販売を続けられていました。
6月16日をもってショッピングサイトは閉鎖、今は情報サイトのみ残っています。また、プレイモービルの中でも動物関連の製品は、以前からプレイモービルとは別に展開されていた動物のフィギュア、玩具のショッピングサイトの中で引き続き販売されるそうです。
初めにお話ししたように本ブログでは模型、乗り物の話がメインではありますが、プレイモービルには乗り物関連の製品もあり、私もいくつか持っていますので、今後機会がありましたら、紹介したいと思っています。
プレモランドの皆様、これまでお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。これまでに購入したプレイモービルたちは、これからも我が家でずっと微笑み続けることでしょう。