海軍の試作機「震電」については、エンテ型と呼ばれるそのラジカルなスタイルに今でも人気があり、某怪獣映画にも最近「出演」され、模型でもブーム再燃という感じがします。震電についてはジェット化の構想もあった、と言われていますが実際のところは具体的な話になっていなかったようです。以前、1/144のカプセルトイでもご紹介しましたが、最近ハセガワ1/72で再販されましたので、他の「初期ジェット機になっていたかもしれない日本の翼」と共に作ってみました。
352空の機体として雷電でおなじみのマーキングと、もし輸出され第三帝国のドイツ空軍に配備されていたらというデカールも入っています。
キットはレシプロの震電の尾部のレシプロエンジンの代わりにジェット機のノズルを付け替えたような感じになります。実際にジェット化されたとしても、スタイルはまた変わってしまったのではと思いますが、そこは「if」の機体ですのでおおらかな気持ちで楽しんだ方が良いでしょう。
ジェット化されても特徴あるスタイルは変わりません。キットの組立そのものはそれほど難しいところはありません。ただし、ノズル部分のパーツと胴体が面一になるよう、多少のやすりがけは必要でした。また、機首下面のアンテナなどは位置のガイドはありますがイモ付けです。こういうあたりが飛行機モデルは難しい、と思わせていたとしたら残念です。
尾部はこんな感じです。このサイズにジェットエンジンが入るのかどうか気になりますね。
反対側です。
上面の塗装はMr.カラー15番・中島系暗緑色です。こちらの色の方が震電には似合う感じがします。次回も「試作ジェット機」の話です。