工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

熱田護さんの写真展へ行ってきました

2020年01月21日 | 自動車、モータースポーツ
 F1の取材を中心に活躍されているカメラマン、熱田 護さんの写真展「500GP フォーミュラ1の記憶」が品川のキヤノンギャラリーで開催されており、先日観てきました。熱田さんは1991年からF1の取材を本格的に開始され、昨シーズンで取材も500戦目を迎えられたということで、長くサーキットで撮影を続けてきた中から選りすぐった写真が大きくプリントされて展示されています。ポスター並みのサイズもありますので、迫力もあります。
 この30年というのがセナ、シューマッハ、ハッキネン、アロンソ、ライコネン、ハミルトン、ベッテルといったチャンピオン達によって彩られた時代であり、人気のある彼らの写真や佐藤琢磨ら日本人ドライバーの写真も多く展示されていますが、サーキットの一部とマシンを切り取った躍動感溢れる写真、マシンの一部分をとらえた芸術的なショット、光が差し込むサーキットとマシン、コースを見つめる観客など、美しい作品ばかりです。モータースポーツは被写体として機械や人間だけでなく、ロケーションも自然(豊かな自然の中に位置するサーキットもありますからね)、都会(市街地コースも近年増加しています)、時間帯も朝から夜までと多岐に及びますし、みぞれから真夏の青空と気象条件も様々です。そういう意味ではこれだけ変化に富み、さまざまな組み合わせができるものは珍しいかもしれませんし、カメラマンの腕の見せ所でもありましょう。
 個人的には余計な空力付加物のない90年代初頭のマシンが好きなのですが、最近のマシンも写真であらためて見ると速く走るためにデザイナー、エンジニアの思いが込められているなあと気づかされます。また、サーキットの景色も90年代と現在では随分変わったなと気づかされます。
 私が訪れたときにも行われていましたが、撮影者ご本人によるギャラリートークが開催される日があります。この日は予定の時間をオーバーして皆さん熱心に質問されていました。技法的な話から、ドライバーの印象や撮影の思い出などのお話があり、有意義な時間を過ごすことができました。今回は比較的混みあう時間帯での訪問でしたが、会期中にもう一度訪れて、一点一点の写真とまた向き合いたいなあと思うのでした。

 写真は会場入り口のもの。セナについてはひとつのコーナーを割いて展示があります。セナの写真を感慨深く見つめる方も見受けられ、印象的でした。

 
 さて、この30年というのはカメラにとってもフィルムからデジタルという大きな流れの変化がありました。プロの方と比較などとてもできませんが、私も30年前はキヤノンT-70というカメラを使っていました。樹脂製ボディが特徴でしたが、意外にタフで使いやすく、こちらの思いに応えてくれるカメラで、15年くらい私のメインの機材でした。その後、AF一眼のEOS7を経て、遅ればせながらデジタル一眼デビューを果たし、5年ほど前からEOSkiss x7iを使っております。本ブログの写真の多くもこのカメラで撮っております(なお、今回の写真展の入り口写真はスマホで撮りました)。EOSkissはお母さんが子供の写真を撮るカメラと思っていらっしゃる向きもありましょうが、何より軽いのが魅力でして、自分の腕を考えると大きく、重いカメラでもないだろうということで使っています、などと書いておりましたが写真展の会場の上階にはキヤノンプラザがあり、製品に触れながらやっぱりこれもいいな、あれもいいな、などと腕も伴わないのに思うのでありました。

 

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