本業が昨年から忙しく、自分もなかなか休みを取れなかったのと、このままでは家族にも「家庭を顧みないお父さん」になってしまいますので、家族3人で旅行をしよう、となりまして、新幹線と「あおなみ線」を乗り継いで、久々にこちらへ。
リニア・鉄道館、私も久々の訪問です。
出迎えてくれたのはこちら。129kmの速度記録を打ち立てたC62-17号機。記録を作ったのも木曽川橋梁ですから、地元ゆかりの機関車です。
そしてこちらは300Xこと955形。
こちらは443kmの速度記録を持っております。隣はリニアモーターカーなのですが、この暗い空間ではぶれてしまって掲載できません。別に中央・リニアに対して他意があるわけではありませんので、念のため。いつも思うのですが、この「シンボル展示」のゾーンは暗くしてあるため、写真が撮りづらいのと、豚児のように暗いところが苦手、という子供にはちょっと厳しい空間です。
メインの車輌展示エリアへ。やはり新幹線は大人気。
0系と100系です。100系の食堂車、一度利用してみたかったです。
100系の食堂車入り口には明治からこの車輛が登場した昭和60年頃までの東海道を彩った車輌たちのエッチング装飾があります。国鉄でグリーン車のマークやヘッドマークの数々を手がけた黒岩保美氏の手によるものです。
最近の新幹線も、700系、切れてしまっています。失礼。
そんな700系の車内にはこのステッカーが。
将来、オリンピックをやりたいとか、オリンピックで一花咲かせたいとか、景気浮揚させたいとか不埒な考えを持つ人がいたら、このステッカーを見て、TOKYO2020のことを思い出すように。
初代ドクターイエローもいます。先日引退したドクターイエローも、既に展示が決まっているようです。
0系のカット。昭和50年代の東京駅をイメージしました。
東海道新幹線60年を記念したこんな展示も。
各都市の名産、ランドマークなどをかたどったオブジェ。名古屋は金のしゃちほこ、エビフライ、そしてぴよりんも。
在来線の車輌も見てみましょう。
C57は大宮の鉄道博物館にもありますが、こちらはお召機仕様。ランボード上の手すりなどが特徴。
給水を行っている様子を模しています。SLは水と石炭が無ければ走れません。
こちらは蒸気動車ホジ6014。明治生まれです。
小さな蒸気機関車のついた客車、という感じです。日本の気動車の始祖にあたります。
客室の先には機関室があります。
時代はぐっと下ってこちらは381系。振り子式電車ですね。
名古屋ゆかりの形式でもあり、特急「しなの」に使われました。中学生の頃「くろしお」で乗ったことがありますが、振り子式電車特有の揺れで、珍しく乗り物酔いになりました。
流線形のスマートな車体はモハ52。飯田線ゆかりの形式ですが、関西で活躍した戦前の姿です。家人が「内装も含めてアール・デコだね」と気に入っておりました。昭和12年製造ですので、アール・デコの時代に相当します。
昔は交通博物館にあった国鉄(鉄道省)第一号のバスもあります。地元愛知県ゆかりの車輌です。こちらも昭和初期の優美なデザインです。
鉄道ジオラマもあります。名古屋を中心に東はスカイツリーから西は甲子園球場と、昔の鳥観図のようなサービス精神旺盛な内容です。名古屋駅も将来のリニアの駅が地下に作られています。JR東海の車輌たちが縦横無尽に走っています。
鉄道博物館のそれと違って近寄ってみることができるのが売りで、ジオラマ内の人形たちの中に昔話の登場人物がいたり、見ていて愉しくなります。
夕景がとてもきれいですね。
夜のシーンでは火災発生、救急車と消防車が駆けつけています。
豚児はATCの仕組みやCTCの仕組みを模型で表したものに興味津々でした。こういう自動運転とか、仕組みものが好きなようです。
もっとも、帰京してからプラレールやおもちゃの電車たちを横に並べ、自分版「リニア・鉄道館」をやっていました。
今回のラストはこの一枚で。モハ52をモノクロで撮りました。後ろの腕木信号機、木造電車など、戦前の駅の風景に見えてきませんか?
旅は続きます。名古屋に戻って、今度は近鉄に乗り換えました。アーバンライナーでどこに向かうのでしょうか。続きはまた。