さて前回は戦闘機の写真が中心でしたが、今回はそれ以外の様子をお伝えします。
8月の終わりとは言え、この年も残暑が厳しいものでした。航空祭のときほどではないにしても、冷たい飲み物なども売っていたように記憶していますので、スポーツドリンクに随分とお世話になりました。エプロン地区でF15を追いかけていたこともあり、昼は暑さから逃げるように格納庫に入りました。
格納庫内では救難ヘリのバートルに積む各種機材が展示されておりました。


山岳から海上、水上までカバーする救難業務の過酷さがうかがえる装備類です。
バートルとMU-2Sです。


バートルがエンジンの整備を受ける様子です。

その後も退役するまでバートルのことは追いかけました。そのあたりの写真はいずれまた。
連絡機のT-33Aです。

この頃にはいよいよT-4の配備も始まっており、T-33の後ろに映っています。このT-33、206号機ということで日本でノックダウン生産された最初のグループの一機です。前回のF4EJ、F15Jもそうでしたが、偶然とは思いますが比較的若い番号の機体がエプロン地区で展示されていました。
こちらもT-33です。

さて、チビッ子・ヤング大会ですが「ヤング」のためのリクルーティングの意味もあってか、パイロットや整備士以外のさまざまな職種の方々が格納庫内などで自身の職務の内容を説明する機会を設けていたように覚えています。四六時中飛行機が飛んでいるわけではありませんので、フライトが無い時間にこういった説明を聞き、自衛隊にはさまざまな職種の隊員が働いているのだなあという思いを再認識しました。
中にはとても面白く話を聞かせてくださる隊員さんもいて、私を含め数名の「若者」も熱心に聴きました。私たちが社会人と知ると心底残念がっていましたが、それでも「もう使わないから」とお土産をいろいろいただきました。まあ、あの頃の現場は今と違ってそのあたりがうるさくなかったのでしょう。
そんなわけで基地で一日楽しんだのですが、基地から最寄りの駅に向かうシャトルバスが既に終わってしまい、私を含め3人が取り残されました。私以外の2人は当時はとても珍しい女性ファンで、彼女たちの方が百里基地周辺の事情に通じておりました。「基地から30分くらい歩けば食品スーパーがあるのでそこから電話をかけてタクシーを呼びましょう」ということで、私もその話に乗りました。スーパーがあるのは往路で見て知っていましたので、確かに歩けそうな距離です。
聞けば彼女たちは私と同年齢で、ファントム好きということでした。同年齢で同じ趣味を持つ人間同士なので話しながら歩いていくと、10分もしないうちに流しているタクシーを捕まえることができました。
タクシーの運転手さん曰く、毎年バスに間に合わない人が必ずいるからね、ということで、思いがけず涼しい車内で常陸小川駅まで向かうことになりました。運転手さんも話好きな方で「女性はファントム目当ての人が多くて、男性はイーグル目当ての人が多いんだよな」と言われ、私たちのことを言われているようでした。この翌年には第305飛行隊がF15Jに機種改編することが既に決まっていたと思うのですが、運転手さんも「ファントムのファンは(当時部隊があった)九州まで見に行くのかなあ」と言ってました。
無事に常陸小川に着き、石岡まで鹿島鉄道に乗り、石岡から上野まで彼女たちと一緒でした。20代前半の若者たちとはいえさすがに疲れたのか、常磐線の車内ではみな口数も少なくなっていました。
あれから30年近く経ち、ファントムもいよいよ・・・ということで、あの日の彼女たちを含め、ファントムを追いかけていた人たちはどのような感慨を持っているのでしょうか。ファントムは今でも模型が発売されれば人気ですし、最近もファインモールドから1/72で空自のファントムのキットのリリースの話があり、話題になっております。すでにハセガワ、フジミなどで上面ガルグレー、下面白のファントムを何機か作っておりますが、今の技術で再現されたキットを私もぜひ作ってみたいと思っております。遠い将来に「今日の新鋭機」であるF35が退役するときには、こんな騒ぎになるのだろうか、と私もファントムの引退にはやはり特別な感慨を持っているのです。
なお、翌年は第305飛行隊がF15Jに改編される直前に航空祭を開催したので、初夏に百里基地に行きました。その後「チビッ子・ヤング大会」が開催されたかどうかは定かではありません。百里基地は航空祭ともなると周辺道路の渋滞が相当なもので、往路、復路の時間を合計すると現地滞在の時間を上回るような状態になっていました。近年では鹿島鉄道の廃止もあって関東にありながらますますアクセスが難しいと感じられ、足を運ぶ機会も減っております。

航空自衛隊のファントムの部隊マークは秀逸なものが多く、第305飛行隊のそれはF1,F2の第6飛行隊のマークと並んで特に好きなものの一つです(右側のパッチは最近買ったものなのでF15になってからですが)。ファントムに関しては部隊マークにまつわるグッズも写真のタイクリップをはじめとしてずいぶん買いました。
8月の終わりとは言え、この年も残暑が厳しいものでした。航空祭のときほどではないにしても、冷たい飲み物なども売っていたように記憶していますので、スポーツドリンクに随分とお世話になりました。エプロン地区でF15を追いかけていたこともあり、昼は暑さから逃げるように格納庫に入りました。
格納庫内では救難ヘリのバートルに積む各種機材が展示されておりました。


山岳から海上、水上までカバーする救難業務の過酷さがうかがえる装備類です。
バートルとMU-2Sです。


バートルがエンジンの整備を受ける様子です。

その後も退役するまでバートルのことは追いかけました。そのあたりの写真はいずれまた。
連絡機のT-33Aです。

この頃にはいよいよT-4の配備も始まっており、T-33の後ろに映っています。このT-33、206号機ということで日本でノックダウン生産された最初のグループの一機です。前回のF4EJ、F15Jもそうでしたが、偶然とは思いますが比較的若い番号の機体がエプロン地区で展示されていました。
こちらもT-33です。

さて、チビッ子・ヤング大会ですが「ヤング」のためのリクルーティングの意味もあってか、パイロットや整備士以外のさまざまな職種の方々が格納庫内などで自身の職務の内容を説明する機会を設けていたように覚えています。四六時中飛行機が飛んでいるわけではありませんので、フライトが無い時間にこういった説明を聞き、自衛隊にはさまざまな職種の隊員が働いているのだなあという思いを再認識しました。
中にはとても面白く話を聞かせてくださる隊員さんもいて、私を含め数名の「若者」も熱心に聴きました。私たちが社会人と知ると心底残念がっていましたが、それでも「もう使わないから」とお土産をいろいろいただきました。まあ、あの頃の現場は今と違ってそのあたりがうるさくなかったのでしょう。
そんなわけで基地で一日楽しんだのですが、基地から最寄りの駅に向かうシャトルバスが既に終わってしまい、私を含め3人が取り残されました。私以外の2人は当時はとても珍しい女性ファンで、彼女たちの方が百里基地周辺の事情に通じておりました。「基地から30分くらい歩けば食品スーパーがあるのでそこから電話をかけてタクシーを呼びましょう」ということで、私もその話に乗りました。スーパーがあるのは往路で見て知っていましたので、確かに歩けそうな距離です。
聞けば彼女たちは私と同年齢で、ファントム好きということでした。同年齢で同じ趣味を持つ人間同士なので話しながら歩いていくと、10分もしないうちに流しているタクシーを捕まえることができました。
タクシーの運転手さん曰く、毎年バスに間に合わない人が必ずいるからね、ということで、思いがけず涼しい車内で常陸小川駅まで向かうことになりました。運転手さんも話好きな方で「女性はファントム目当ての人が多くて、男性はイーグル目当ての人が多いんだよな」と言われ、私たちのことを言われているようでした。この翌年には第305飛行隊がF15Jに機種改編することが既に決まっていたと思うのですが、運転手さんも「ファントムのファンは(当時部隊があった)九州まで見に行くのかなあ」と言ってました。
無事に常陸小川に着き、石岡まで鹿島鉄道に乗り、石岡から上野まで彼女たちと一緒でした。20代前半の若者たちとはいえさすがに疲れたのか、常磐線の車内ではみな口数も少なくなっていました。
あれから30年近く経ち、ファントムもいよいよ・・・ということで、あの日の彼女たちを含め、ファントムを追いかけていた人たちはどのような感慨を持っているのでしょうか。ファントムは今でも模型が発売されれば人気ですし、最近もファインモールドから1/72で空自のファントムのキットのリリースの話があり、話題になっております。すでにハセガワ、フジミなどで上面ガルグレー、下面白のファントムを何機か作っておりますが、今の技術で再現されたキットを私もぜひ作ってみたいと思っております。遠い将来に「今日の新鋭機」であるF35が退役するときには、こんな騒ぎになるのだろうか、と私もファントムの引退にはやはり特別な感慨を持っているのです。
なお、翌年は第305飛行隊がF15Jに改編される直前に航空祭を開催したので、初夏に百里基地に行きました。その後「チビッ子・ヤング大会」が開催されたかどうかは定かではありません。百里基地は航空祭ともなると周辺道路の渋滞が相当なもので、往路、復路の時間を合計すると現地滞在の時間を上回るような状態になっていました。近年では鹿島鉄道の廃止もあって関東にありながらますますアクセスが難しいと感じられ、足を運ぶ機会も減っております。

航空自衛隊のファントムの部隊マークは秀逸なものが多く、第305飛行隊のそれはF1,F2の第6飛行隊のマークと並んで特に好きなものの一つです(右側のパッチは最近買ったものなのでF15になってからですが)。ファントムに関しては部隊マークにまつわるグッズも写真のタイクリップをはじめとしてずいぶん買いました。