工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

久しぶりに鉄道博物館へ

2023年01月07日 | 鉄道・鉄道模型
 コロナ禍でなかなかお邪魔できなかった場所がいくつかあって、昨年はそういったところへのお出かけも少しずつ再開した年になりましたが、年の暮れに久々に鉄道博物館に行ってきました。鉄道150年でここに行かないのも、というのと、鉄道150年記念企画展なども開催されているので、見に行きたかったのです。
 最近の鉄道博物館の話題と言えば


「ロイヤルエンジン」EF58-61の展示でしょう。とうとう、というか鉄道150年に合わせるように博物館に収められることになったのですね。私は「ゴハチ」の追っかけはしていませんでしたし、そもそもEF58を深く語れるほどの趣味人ではありませんが、それでも大変人気のあったこの車輛が博物館に入ったということは、やはり特別な感慨がいたします。
 もちろん、鉄道150年ということでこちらを忘れてはいけませんね。

1号機関車です。はじまりはここからです。
 1階の「車両ステーション」と呼ばれる展示ゾーンも圧巻ですが、私が好きなのは南側3階の「歴史ステーション」です。
 新幹線の「源流」とも呼ぶべき戦前の「弾丸列車構想」で計画された蒸気機関車の模型です。

 懐かしいのはこちら。

 昨年こちらにデザインを似せた券売機のミニチュアがカプセルトイで出ていました。
 2階のスペシャルギャラリーでは「鉄道の作った日本の旅150年」という特別展が開催されていました(令和5年1月30日まで)。日本人の旅と鉄道の関わり、その変遷を博物館所蔵の資料などとともに振り返るという内容です。展示室内の撮影ができないため写真がありませんが、昨年の拙ブログで「タイムマシンにお願い」と題して乗りたい車輌として取り上げたクロ151の個室の4人用のシート(復元)が展示されていました。なお、開放室の椅子についても1階で展示されています。

 観光、出征、復員、修学旅行、就職など、さまざまな時代と場面で利用された「鉄道」について、丁寧に解説がされていました。私が訪れたときは図録の販売が無かったのですが、1月から図録の販売もスタートしているようで、これは近々もう一度訪れようかというところです。
 また、この特別展に合わせて「珠玉の秘蔵資料特別公開」ということでスペシャルギャラリーの一角を使って展示が行われていました。3週間ごとにテーマを分けて、鉄道博物館が所蔵する貴重な品々を展示するものです。私が訪れた時には「文字とマーク」というテーマでした(1月9日まで)。文字が書かれている、マークが描かれている資料ということで、東海道線全線電化を記念して特急「つばめ」に掲示されたヘッドマークや各種の駅名標などが展示されていました。駅名標については、現場で個体差が生じにくく、見やすい書体となった「すみ丸ゴシック」と呼ばれる独特の書体に至るまでのデザインの変遷が分かるようになっていました。
 また、個人的に一番驚いたのは、各民鉄の制帽につける「帽章」のコレクションがあることでした。目黒蒲田電鉄や東京地下鉄道といった歴史の一ページとなった名称の事業者の帽章もありました。こんなものまで、と言っては失礼ですが本当にたくさんのコレクションを持っていますね。ところで、戦時中は私鉄の大合同などもありましたが、制服、制帽などはどうだったのでしょうか。新調する余裕もなかったでしょうから、オリジナルのままだったのでしょうか。
 
 お昼をはさんで随分長い時間、鉄道博物館におりました。鉄道文化ギャラリーという、鉄道にちなんだ文学、音楽、さらには駅弁といった品々を通して「文化」という切り口で展示する部屋もありました。前回訪れた際にも見たと思うのですが・・・。文化を切り口とした展示は長久手のトヨタの博物館にもありましたね。また、倉庫のようなスタイルの部屋に、さまざまな収蔵品が展示されている「コレクションギャラリー」には、万世橋の交通博物館をご存じの方なら懐かしい、この模型が健在でした。


屋外にはこの車輛たちもいました。

DD13もオリジナルの茶色塗装がかえって新鮮です。

そんなわけで久々の鉄道博物館を楽しんできました。帰る途中の池袋で、こんな機関車が単行でやってきました。





 
 


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