なじみの模型屋のご主人に「東急8000系好きなんですよ」と話したところ、「えっ!お客さん本当は通勤型が好きだったの?で、あれのどこがいいの!?」と言われたことがあります。たぶん本線の王道ものからゲテモノ系の車輛まで買っている人間の口から、あまりにも普通過ぎる通勤型が好き、という言葉が出たのは意外だったのでしょう。
子供の頃、地元には銀色の電車は走っておらず、ステンレスカーといえば東急か地下鉄くらいでした。たまにしか乗る機会のない東急のステンレスカーは魅力的に映りました。
ところが、高校が東横線沿線にありましたので、毎日銀色の電車とおつきあいすることになったのです。特に各駅停車の運用に就いていた8000系にはお世話になる頻度が最も高い車輛となりました。米国バッド社のライセンスのプレートも誇らしい7000系も好きですが、毎日見ているうちに8000系には愛着が湧いたのです。
8500系、8090系も8000系のファミリーという位置づけではありますが、ここではシンプルなデザインの8000系のことを話しましょう。
みんな同じに見えて、8000系は製造時期によって形態が少しずつ違います。1980年代半ばでも、非冷房の初期車が走っていて、クーラーキセの中がからっぽ、ということもありました。正面幌枠の形状、側面の方向幕の形状、屋根のランボード、室内の見付にに至るまで、実は差異が多い系列でもあります。テレビのような形をした電動の車内広告をつけた車輛もいましたね。東急8000系を通して、車輛を研究するという鉄道趣味の面白さの一つを学ぶきっかけになったかと思います。車輛の技術的な特徴としても、ワンハンドルマスコンの採用など、外見は地味ながら中身は画期的なものを持っていました。
飛行機だって同じサブタイプの中で後付けの改造がされたり、一機ずつ違うところがあったり、レーシングカーでもサーキットごとにパーツ形状やスポンサーの位置が少しずつ違ったりしますので、そのあたりの面白さというのは鉄道趣味以外の方にもご理解いただけるのではと思います。
このあたりの形態分類は趣味界の先達の方々がまとめていらっしゃいますので、ここでは詳しく触れませんが、まるまる一冊東急8000系特集(鉄道ピクトリアル2017年3月号)というのもありますので、趣味誌の特集になれるだけの車輛であるといえるでしょう(弟分の8500系はローレル賞受賞車ですしね)。
また、個人的な感想にはなりますが、8000系については乗っていても不自然なところがないというか、毎日乗るのにストレスフリーな車輛でした。20m4扉通勤車というのはどこでも走っているオーソドックスなタイプなのですが、他の車輛と違う何かがあったのでょうか。
模型でもGMの板状キットをずいぶんと作りました。8500系とコンバーチブルのため若干異なるところはありますが、1980年代後半の東横線を再現すべく、屋根の色、車体の銀色にもこだわりながら作っています。車体の銀色も、屋根のグレー色も塗装としては難しいので、理想になかなか近づけないですね。
写真でお見せするのは2008年頃作ったものですが、1986年の夏、平日昼間の渋谷行きをイメージしています。乗客も乗っています。後年、赤帯が入ったり、歌舞伎の隈取のような塗装になったりしましたが、私の中では8000系といえば、車体は銀色でHゴムは黒の時代に愛着があります。
(写真撮影協力・秋葉原yfs様)
鉄道コレクションでも発売されています。こちらは2つパンタグラフを載せていた時代にも対応できる屋根パーツが入っていて、ファンとしては思わずあごに手をやりながら「うーん、やるじゃないか」と渋くささやいてみたくなります。
東急のステンレスカーは他の系列との関連性も含めて、いろいろな切り口で語れると思います。また、本ブログの中でこういった話ができたらと思います。
子供の頃、地元には銀色の電車は走っておらず、ステンレスカーといえば東急か地下鉄くらいでした。たまにしか乗る機会のない東急のステンレスカーは魅力的に映りました。
ところが、高校が東横線沿線にありましたので、毎日銀色の電車とおつきあいすることになったのです。特に各駅停車の運用に就いていた8000系にはお世話になる頻度が最も高い車輛となりました。米国バッド社のライセンスのプレートも誇らしい7000系も好きですが、毎日見ているうちに8000系には愛着が湧いたのです。
8500系、8090系も8000系のファミリーという位置づけではありますが、ここではシンプルなデザインの8000系のことを話しましょう。
みんな同じに見えて、8000系は製造時期によって形態が少しずつ違います。1980年代半ばでも、非冷房の初期車が走っていて、クーラーキセの中がからっぽ、ということもありました。正面幌枠の形状、側面の方向幕の形状、屋根のランボード、室内の見付にに至るまで、実は差異が多い系列でもあります。テレビのような形をした電動の車内広告をつけた車輛もいましたね。東急8000系を通して、車輛を研究するという鉄道趣味の面白さの一つを学ぶきっかけになったかと思います。車輛の技術的な特徴としても、ワンハンドルマスコンの採用など、外見は地味ながら中身は画期的なものを持っていました。
飛行機だって同じサブタイプの中で後付けの改造がされたり、一機ずつ違うところがあったり、レーシングカーでもサーキットごとにパーツ形状やスポンサーの位置が少しずつ違ったりしますので、そのあたりの面白さというのは鉄道趣味以外の方にもご理解いただけるのではと思います。
このあたりの形態分類は趣味界の先達の方々がまとめていらっしゃいますので、ここでは詳しく触れませんが、まるまる一冊東急8000系特集(鉄道ピクトリアル2017年3月号)というのもありますので、趣味誌の特集になれるだけの車輛であるといえるでしょう(弟分の8500系はローレル賞受賞車ですしね)。
また、個人的な感想にはなりますが、8000系については乗っていても不自然なところがないというか、毎日乗るのにストレスフリーな車輛でした。20m4扉通勤車というのはどこでも走っているオーソドックスなタイプなのですが、他の車輛と違う何かがあったのでょうか。
模型でもGMの板状キットをずいぶんと作りました。8500系とコンバーチブルのため若干異なるところはありますが、1980年代後半の東横線を再現すべく、屋根の色、車体の銀色にもこだわりながら作っています。車体の銀色も、屋根のグレー色も塗装としては難しいので、理想になかなか近づけないですね。
写真でお見せするのは2008年頃作ったものですが、1986年の夏、平日昼間の渋谷行きをイメージしています。乗客も乗っています。後年、赤帯が入ったり、歌舞伎の隈取のような塗装になったりしましたが、私の中では8000系といえば、車体は銀色でHゴムは黒の時代に愛着があります。
(写真撮影協力・秋葉原yfs様)
鉄道コレクションでも発売されています。こちらは2つパンタグラフを載せていた時代にも対応できる屋根パーツが入っていて、ファンとしては思わずあごに手をやりながら「うーん、やるじゃないか」と渋くささやいてみたくなります。
東急のステンレスカーは他の系列との関連性も含めて、いろいろな切り口で語れると思います。また、本ブログの中でこういった話ができたらと思います。