冬季五輪が開幕して、私の生活も「五輪シフト」となっています。平日昼間は仕事ですが、それ以外の時間は中継にかじりついているという次第です。
さて、東京は木曜日に雪が降りましたし、この日曜日も雪の予報です。雪の北国に思いをはせつつ、かつて北の大地を飛んだ旅客機を、数年前に1/144で作ったことがあります、というのが今回のテーマです。
昭和30年代、北海道を中心として飛んでいた航空会社に北日本航空がありました。のちに日本国内航空(東亜国内航空の前身)と合併により消えた航空会社でした。この会社が導入した機体に2機のDC-3がありました、と書くと世界中の航空会社でよくあったことなので珍しくないのですが、珍しいのはその来歴でした。
2機のうち1機(JA5015)はダグラスDC-2に寝台設備を設置したDC-2DSTというタイプからDC-3と同じ仕様に改造された機体でした。


窓配置が通常のDC-3とは異なり、また乗客の出入口も機体の右側にあったのも異なる点でした。

DC-3に限らず、今日に至るまで航空機の出入口は機体の進行方向左側にあるのが一般的で、これは船舶と同じですし、軍用機も一部の例外を除いて左側から乗りこむようになっています。
また、もう一機(JA5058)はハワイアン航空で使われた機体でしたが、日本の真珠湾攻撃の時にホノルルの空港に居合わせ、被弾したという珍しい機体でした。戦後は一部を横長の大きな窓をつけた機体に改装され、遊覧飛行にも使用されたものでした。
北日本航空では、このハワイアン航空の塗装が気に入ったのか、白と赤の塗装を塗り替えずにそのまま使い、後に導入されたCV-240などもこの塗装でした。
模型ではJA5015を再現しました。ミニクラフトのキットです。通常のDC-3と異なる乗客用の扉はスジボリで再現しました。マーキング類はデカールを自作しております(アメリカのメーカーからそのものずばりのデカールが出ているようです)。フォントなどは微妙に異なりますがお許しください。垂直尾翼の「FLY NJA」は白文字のためインクジェットプリンターでは作ることができず、プリントゴッコで作ったデカールです。
また、このDC-3ですが脚部にスキーをつけています。降雪地、極寒地ではこういったスキーをつけていたようですが、北日本航空では実際にはスキーを履いたということは無かったようです。史実と違う、と言ってどうか目くじらを立てないよう願います。わざわざスキーのパーツをつけた理由ですが、これはかつての日東1/100のキットののマーキングが北日本航空で、やはりスキーのパーツも入っており、かつての名キットへのオマージュと思っていただけましたらと思います。
さて、北日本航空のDC-3は映画にも登場します。「高度7000米 恐怖の四時間」(昭和34年)という作品で、ハイジャックもののサスペンス映画でした。主演の機長役は名優・高倉健でした。「健さん」は任侠もの以前の作品では、こういった現代劇に出演されており「ジェット機出動 第101航空基地」という作品では航空自衛隊のパイロット役だったそうです。両作とも私は未見なのですが、映画が娯楽の一番手だった頃の作品ですので、私の両親などは当時住んでいた(今は同じ町に偶然私も住んでいますが)町の映画館で観ていたかもしれませんね。
さて、東京は木曜日に雪が降りましたし、この日曜日も雪の予報です。雪の北国に思いをはせつつ、かつて北の大地を飛んだ旅客機を、数年前に1/144で作ったことがあります、というのが今回のテーマです。
昭和30年代、北海道を中心として飛んでいた航空会社に北日本航空がありました。のちに日本国内航空(東亜国内航空の前身)と合併により消えた航空会社でした。この会社が導入した機体に2機のDC-3がありました、と書くと世界中の航空会社でよくあったことなので珍しくないのですが、珍しいのはその来歴でした。
2機のうち1機(JA5015)はダグラスDC-2に寝台設備を設置したDC-2DSTというタイプからDC-3と同じ仕様に改造された機体でした。


窓配置が通常のDC-3とは異なり、また乗客の出入口も機体の右側にあったのも異なる点でした。

DC-3に限らず、今日に至るまで航空機の出入口は機体の進行方向左側にあるのが一般的で、これは船舶と同じですし、軍用機も一部の例外を除いて左側から乗りこむようになっています。
また、もう一機(JA5058)はハワイアン航空で使われた機体でしたが、日本の真珠湾攻撃の時にホノルルの空港に居合わせ、被弾したという珍しい機体でした。戦後は一部を横長の大きな窓をつけた機体に改装され、遊覧飛行にも使用されたものでした。
北日本航空では、このハワイアン航空の塗装が気に入ったのか、白と赤の塗装を塗り替えずにそのまま使い、後に導入されたCV-240などもこの塗装でした。
模型ではJA5015を再現しました。ミニクラフトのキットです。通常のDC-3と異なる乗客用の扉はスジボリで再現しました。マーキング類はデカールを自作しております(アメリカのメーカーからそのものずばりのデカールが出ているようです)。フォントなどは微妙に異なりますがお許しください。垂直尾翼の「FLY NJA」は白文字のためインクジェットプリンターでは作ることができず、プリントゴッコで作ったデカールです。
また、このDC-3ですが脚部にスキーをつけています。降雪地、極寒地ではこういったスキーをつけていたようですが、北日本航空では実際にはスキーを履いたということは無かったようです。史実と違う、と言ってどうか目くじらを立てないよう願います。わざわざスキーのパーツをつけた理由ですが、これはかつての日東1/100のキットののマーキングが北日本航空で、やはりスキーのパーツも入っており、かつての名キットへのオマージュと思っていただけましたらと思います。
さて、北日本航空のDC-3は映画にも登場します。「高度7000米 恐怖の四時間」(昭和34年)という作品で、ハイジャックもののサスペンス映画でした。主演の機長役は名優・高倉健でした。「健さん」は任侠もの以前の作品では、こういった現代劇に出演されており「ジェット機出動 第101航空基地」という作品では航空自衛隊のパイロット役だったそうです。両作とも私は未見なのですが、映画が娯楽の一番手だった頃の作品ですので、私の両親などは当時住んでいた(今は同じ町に偶然私も住んでいますが)町の映画館で観ていたかもしれませんね。