工作台の休日

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F1、古くて新しい方法でグランプリ転戦を検討か!?

2022年04月01日 | 自動車、モータースポーツ
4月1日 外電より
自動車レースの最高峰、F1を運営する「フォーミュラワン・グループ」は1日、「地球環境保護に立ったF1にできる新たなアクション」の一つとして、欧州内で実施されるグランプリの際には、専用のコンテナに車輌、機材を積んでチャーターした列車で移動すること、ドライバー、チーム関係者についても鉄道での移動を強く勧奨する、という声明を発表した。また、このルールはアジア、アメリカ大陸、オセアニアで開催されるグランプリにおいても、空港からサーキットの最寄りまで鉄道をはじめとした公共交通を利用するという形で適用される見込みである。大陸間の移動についてはともかく、短距離を正当な理由なくプライベートジェット機等で移動する行為に対しては、グリッド降格などの罰則が適用されるとの声明も併せて発表された。おそらく日本でも、こうした光景(想像図)が見られることが予想され・・・

なわけはなくて、恒例のエープリルフールネタでございます。そもそもこのコンテナ、F1チームの名前が入っていますが、一部を除いて今はなくなってしまったり、チーム名が変更になったところばかりです。
コキ104に積載されたコンテナですが、1両目が左からティレル、フェラーリ、マクラーレン、2両目はベネトン、フットワーク。レイトンハウスの順です。

(コンテナ車2両目)
 これらのコンテナ、完全に架空の、と言いますかお遊びで作ったものでして、欧州型にあるようなビールのブランドばかり集めたタンク貨車の模型よろしく、昔の(日本ではブームだった頃の)F1チームのコンテナなんかどうだろう、ということで20フィートの無塗装コンテナにチームカラーを塗り、手持ちのキットの残りや別売りデカール等でチーム名、ロゴを再現しました。
 ティレルはMr.カラー328番FS15050(ブルーエンジェルスのブルーです)を塗っています。日本ではティレル019の鮮やかなブルーや020のガンメタのイメージ、後の白を基調にしたカラーなどで有名ですが、チームのシンボルカラーはダークブルーです。フェラーリは言わずと知れた赤ですが、車体の赤い色は時期によって少しずつ異なります。マクラーレンは「マルボロ」のイメージが強いわけですが、マルボロとは1996年で袂を分かち、後にドイツのたばこブランドの「West」と組んだりしていました。車体色もメルセデスとのジョイントの中で銀や黒を基調としたカラーになったり、ホンダと再び組んだ際には黒に近いガンメタのような色でした。近年はオレンジが基調となっています。ここでは往時のマルボロカラーです。蛍光オレンジは塗装では凹凸をすべてマスキングでカバーするのが難しく、一部デカールに頼っています。ベネトンはルノー→ロータス→ルノーを経て、今はアルピーヌと名乗っています。この緑色はコーポレートカラーでもあって、おなじみですね。フットワークはその昔売っていたモデル・フリカティブ製造、K's Works発売の鉄道模型用デカールを使っていますので、その意味では他の5チームとは違う立ち位置です。市販品では満足できない人のためのデカールのはしりのような製品でしたが、どちらかというと雰囲気重視だったかと思います。ただし、コンテナそのものが今ほどラインナップが多くなかったので、やむを得ないところです。レイトンハウスはやはりこのコーラルブルーですね。チームそのものはマーチと言い、1992年まで存続した名門でした。
 実際にはF1の各チームはその本拠地がある欧州から外に出てレースを行う際には貨物機に各チーム合同でマシン等を積んでいます。機材の運搬等も航空機に積めるようなコンテナを用意していますので、こうした鉄道用コンテナを持ってはいないと思います。1995年に同じ国内で二戦連続のグランプリとなった岡山→鈴鹿の連戦などでやったら面白かったのではないかと夢想しています。ただ、鈴鹿サーキット稲生駅は荷物の扱いなどできませんし、空港からいちいちローカルのコンテナに乗せ換えるということは現実的ではないでしょう。
 ちなみにチームスタッフが宿泊先からサーキットに向かう場合などは、朝早くミニバンに分乗して、ということが多いようです。以前、日本GPで四日市のビジネスホテルに宿泊した際に、メルセデスのスタッフも泊っていて、渋滞を避けるため、早い時間にチームシャツを着こんだ面々がホテルを出ていく姿を見たことがあります。また、一部のサプライヤーは名古屋のホテルからおそらく車でサーキットに向かったようです。
 以前も書きましたが鈴鹿の場合、鉄道でのアクセスが便利ですので、ドライバーの中には列車で鈴鹿入り、ということも実際にあるようです。また、数年前の日本GPの決勝レース後、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が通訳さんらしき人を伴い、日が傾いた鈴鹿サーキット稲生駅で伊勢鉄道のローカル列車を待っているのを見たことがありました。私服姿でしたので、四日市あたりまで出てチームスタッフと合流したのか、何をしに行くのかちょっと気になりました。
 ほかにも、かつてエンジンサプライヤーとして参戦していたヤマハのスタッフの方が、ヤマハ撤退後も日本GPは見に来ていたようで、新幹線の名古屋駅でこだま号を待つ姿を見たことがあります。
 話をコンテナに戻しますが、この時代のF1チームと言えばウィリアムズ、ロータス、ミナルディといったチームのコンテナも欲しくなります。他にも自作デカール等で再現したF1以外のさまざまな架空のコンテナがあります。またの機会にご紹介しましょう。
 
 

 


 
 


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