昨日 ご高齢の男性がふらりとご来店されましてね。
手元を見ると近所の甲州印伝屋さんの紙袋を持っていたので、そちらに寄ってから弊店に来てくださったらしい。
男性一人でご来店くださる方って意外と少なく、いらしても直ぐに出てしまうことも。(日本人の男性の場合特に珍しく、欧米人の場合は男性一人でもじっくり見て行かれることが多い)。
この方は時間をかけてじっくり店内を見て、ソシテ私がいるレジのところにいらっしゃると、面白いね~、自分も3年前まで卸をしていてね、こういうの好きなんだよ、と仰る。
お買い物をしてくださった後に興味深かったので、どんな卸をされていたのですか?とお聞きすると表参道でも有名なお土産屋さんに銅器などを卸していたようで、コロナが流行ってから売り上げも地に落ちたので廃業してしまったのだとか。
でもね、こういうお店は好きだから宝くじが当たったらまたお店をやりたいと思っているんだよ、とその方は仰る。なんて元気な方なんだろう。
帰られようとされていたので、失礼ですが今はお幾つですか?と伺うと、なんと92才と仰る(正直80才くらいかと思った)。3年前まで商売をされていたということは、89才まで現役で働いていて、今も尚 チャンスがあればお店をやりたいってこの方は死ぬ気なんてサラサラなさそう。
そういえば98才まで生涯を全うした宇野千代さんも88才の米寿の御祝の席で、「皆さん、今度は卒寿の会(90才)ですよ。その次は白寿(99才)ですよ。それまで体を大切にして、元気でいて下さいね。またきっとその時来て下さいね 」と言ったそう。「私何だか死なないような気がするんですよ」 と宇野千代さんが言ったときに、その会場にいた人も この人は死なないのかもしれないと思ったそうです。
また92才の男性に話しを戻すと、目をキラキラさせながら宝くじが当たったらお店をやりたいと話すその方は本当に楽しそうで、希望に満ちていて92才の方とはとてもじゃないけれど思えない。
人生100才とは言うけれど、92才でも道半ば。8年て短いように思うけれど、生まれてから8才ってもの凄い成長の8年。産声を上げた赤ちゃんが、小学校2・3年生になるわけですから、そう思えば人生はまだまだなのかもしれません。
最近は終わりばかりを考える風潮があるけれど、将来を考えた方がずっと楽しい人生、そんな気がします。
さて クリスマスが終るとあっという間に年末、そしてお正月ムードになるのは日本ならではな気がします。
今年ももう残すところ5日です。6日後にはお正月。
お正月の準備はお済みですか?
弊店の注連飾りももう残りあと少し。殆どが売り切れてしまいました。
後は干支のお飾りですかね。

店内を見渡すと意外と色々と兎モチーフの物がありましてね。
私が右手に持っている瓦の兎の置きものだけは弊店のネットショップで購入して頂けますが、それ以外は店内でのみの販売かメールかお電話でご注文を承っております。

瓦の兎のご注文は
ちなみに弊店の年末年始の予定は
12月30日11:00~16:00
12月31日 ~1月4日 休み
1月5日 から通常営業とさせていただきます。
MA by So Shi Te
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(青山一丁目駅からも徒歩4分ほどです)