先日いつも行く上野の銭湯に行きましたら、
銭湯の目の前にある寺さんの敷地の枇杷の木に花が咲いていることに気が付きました。
実をつける木は花が割と地味で気が付かないことが多いのですが、
先日丁度枇杷の花に関して読んだばかりでしたので、おっ枇杷の花が咲いていると気が付いたわけです。
枇杷は祖父が好きだった果物で、
初夏に会いに行くと決まって枇杷が出てきたものです。
ずっと前のブログにも書いたと思いますが、
まだロンドンにいた頃、駅から自宅に帰る途中に枇杷の木がありましてね。
初夏になるとその木に枇杷の実がなっていました。
枇杷の実なんてあちらのスーパーで見かけたこともなかったので、
ふと祖父を思い出し数個その木からむしり取って帰宅して洗って食べてみました。
あっ、普通に美味しい枇杷の実だw。
手入れのされていない道端の枇杷の実も美味しく育つものですね。
12月の寒い頃だというのに、初夏を思い出す枇杷の白い花。
さて 本日 ご紹介をさせていただくのは、
山梨県の西染物店さんの引き染の手ぬぐい。
干支の手ぬぐいと暦の手ぬぐい5種類が入荷しました♪
1月末頃までの期間限定販売となります。
こちらはいつもお世話になっている
Web gallery 色匂ふさんからご提供いただきました。
手ぬぐいと言うと、最近では1000円前後で買える割と安価な物。
数百円で買える物も多いですね。
今回ご紹介をさせていただくのは、
「引き染め」という手間のかかる手法で1枚1枚手作りされている美しい手ぬぐい。
その為 3,000円+税と少々お高めですが、
引き染めならではのグラデーションの美しい絵画の様な手ぬぐいに仕上がっています。
着物を染める手法である贅沢な引き染めで手ぬぐいも作ってしまうというこだわりよう。
このピンクから緑に色が徐々に切り替わることにより全体的に優しい印象を与えてくれますね。
そうして梅の木の下には可愛らしい犬が描かれています。
この1枚の手ぬぐいを作る工程がこちら。
何とも手間がかかっているのですね!
ぎゃっ!画質が悪くて字が余り読めない。。。
要約しますと、のりを付けたところ以外が染まるので、まず犬や花の部分にのりを塗ってから染め付けます。
この時グラデーションに色を塗り分けるのがまた職人技。
乾燥させた後に蒸して水洗いをして余分な染料とのりを落とします。
その後には松竹梅のシルエットを染める為、2度目ののり付けをします。
色を使い分けて染色を施し、犬の表情なども仕上げて 1回目同様乾燥後に蒸してから洗います。
なんて手間だこと。。。。
干支以外に
松竹梅。
何とも美しい仕上がりですね。
使うのが勿体ないというか、毎年お正月のお飾りの1つとして持っておきたい逸品です。
霧降 10月下旬から11月上旬。
朝露が霧に変わる頃、山では木々が紅葉しだす。そんな景色。
朔風払葉 北風木の葉を払う。11月から今頃までの言葉を表現したものですね。
閉塞成冬 空さむく冬となる。12月7日から12月11日頃。
天地の気が塞がれて冬が訪れる頃。
大雪。12月7日から12月21日頃。
山だけでなく平地でも雪がちらつく頃。本格的な冬の到来とともに、池や川に氷を見るようになります。
季節をイメージした暦手ぬぐいも美しく、季節ごとに飾ると四季をより楽しめますね。