春先の話だけれど、ある銀座の有名と思われる和食料理屋の店主さんが器をご覧にいらした。
ある器を15枚ほど欲しいけれど作ってもらえるか、とお聞きになられたので作家さんに確認をしてご連絡をさせていただくので連絡先を教えて頂きたいとお伝えし、ご連絡先を頂いた。
15枚で値段をいくらいくらまで下げて欲しいと言われ、作家さんが丹精込めた作品の値引きなど私にはできないのでお断りをする。たとえそれが作家さんの取り分は変わらず、弊店の利益を削って安くしたとしても値下げするという行為で作家さんの名前にも傷がつく。丹精込めて作っていただいた作品に泥を塗るような行為をしたくない。だってそもそもご存知の通り弊店の作品の多くは価格がそれほど高くない。利益をどっさり乗っけて販売しているような作品であれば、そのような余地もあるのでしょう。でも正直な利幅でこちらもさせていただいているので、そんな余裕などない。
頂いた連絡先で調べてみるとミシュランを取られた有名店だった。お客が5人で伺うのでコースをいくらいくらにして欲しいと言われたら嫌じゃないのかね?てか嫌でしょ?自分の価値を値踏みされるって嫌だよね。
あそこの銀座のお店はいかない方が良い。メモメモ。
毎日がお勉強です。
さてさて 本日ご紹介をさせていただくのは安藤良輔さんの白磁の一輪挿し Oshiri です。
ふっくらとして柔らかい肌感の丸み。
赤ちゃんのおしりのよう。
可愛いね。
最初見た時に、あれ?おしりじゃね?あまり好きじゃないなぁ~、なんて正直思った。でも何度か見ていると なんだか可愛いね。赤ちゃんのお尻や頬っぺたって思わず触れたくなるよね。そんな感じ。
ぷにぷにして気持ちが良いよね。
あの柔らかい感触って勿論あの赤ちゃんの時しか味わえない特別なもの。
だからとても尊い。
きゃははっ、なんか赤ちゃんが笑う声が聞こえそう。
なんだかほっこりする。
一輪挿しなのにね。
そう、一輪挿しなのになんだか心地よい落ち着いたほっこりとした気持ちになれる、そんな不思議な造形。
高さ14.5cm のおしり。
価格は6600円
MA by So Shi Te
107-0062
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クリヤマビル1F
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アクセス: 銀座線外苑前駅1b出口より真っ直ぐ歩いて1分、青山一丁目からは徒歩5分