特に関係のない記事なのだけれど、そのことが「現代」という時代を表しているようなので。僕らが学生時代の頃、世の中はもう少し分かりやすかった。テレビが見たければ、「テレビ」という箱を買ってこればよかったし、「電話」が欲しければNTTへの申込と「電話機」を用意すればよかった。逆に言えば、「テレビ」という箱がなければテレビは見れなかったし、「電話機」がなければ電話はできなかった。
しかし今はどうだろう。H/WとS/Wが分離し、いろいろなことができるようになった反面、その役割は複雑化した。
格安IP電話「050 plus」でiPadやiPod touchを電話化できるのか? - デジタル - 日経トレンディネット
NTTコミュニケーションズが提供した「050 plus」というのはIP電話を仮想化したサービスといえるだろう。そもそもiPhone用に提供されたこのアプリは、iPhoneというソフトバンクを利用した電話サービスがあるにも関わらず、そこにNTTコミュニケーションズの「IP電話」を割り当てるという反則技のようなアプリだ。
もちろんauだとskypeが使えるわけだから、それと同じといえば同じではある。しかし通信会社が他社の販売している携帯電話を自分の電話サービスも使えるようにしてしまうというのは、一昔前なら考えられないことだろう。
さらには電話機でなくWifi環境で繋がっている「iPod」や「iPad」でもこのアプリをインストールすれば、050のIP電話になってしまうという。現在はApple社のOS(iOS)にしか対応していないが、これでAndroid版やWindowsPhone版がでれば、極論すれば、ネットにさえ繋がっていればどんなデバイスだろうが電話機になる可能性があるということだ。
H/WとS/Wが分離した結果、「電話」といわれていたものもH/WとS/Wそれぞれに意味を持ち始めたのだ。
同様にテレビがなくてもスマホで自宅のテレビを見ることもできる。
スマホから自宅テレビを見る「Slingbox PRO-HD」レビュー--低価格競合品とも比較 - CNET Japan
もちろん今でもワンセグが搭載されているスマホであれば、テレビを見ることはできる。しかしこれはスマートフォンというデバイスにワンセグチューナーが搭載されているだけだ。どちらかというとH/W的な問題だ。
しかしこの製品、自宅のテレビをネットを通じてスマホに中継するのだという。
もちろん一昔前にも「ロケーションフリー」としてSonyから同様な製品は発売されていた。ただしこちらは移動可能なモニターとテレビの受信部を持っていたベースステーションとがセットになった製品。著作権保護の関係もあって、ベースステーションが中継する映像を特定の端末(モニター)だけが受信できるようにするためだ。
実際の制御はS/Wによって行われるとしても、特定のデバイスしか利用できないというのは分かりやすい構造。しかし今回、ここで紹介されている「Slingbox」ではiOS、Androidなどの汎用的なスマホがクライアント端末になるという。
ここで見て取れるのは、やはりH/WとS/Wという構図だ。その結果、S/Wだけが独立して利用できる領域を拡大しているといえる。
まぁ、もともとPCにしろ、スマートフォンやタブレットにしろ、アプリケーションがなければ何の役にも立たない「箱」なわけで、そういったデバイスがもて囃されているというのは、S/W・アプリケーションが独自に流通する環境が整ったことの証拠でもあるのだろうが、それゆえに、これからのサービス全体の作り方、H/WとS/Wの役割をどう定義するかというのは、これまでの作り方とは全く違うものと捉えないといけないのだろう。
しかし今はどうだろう。H/WとS/Wが分離し、いろいろなことができるようになった反面、その役割は複雑化した。
格安IP電話「050 plus」でiPadやiPod touchを電話化できるのか? - デジタル - 日経トレンディネット
NTTコミュニケーションズが提供した「050 plus」というのはIP電話を仮想化したサービスといえるだろう。そもそもiPhone用に提供されたこのアプリは、iPhoneというソフトバンクを利用した電話サービスがあるにも関わらず、そこにNTTコミュニケーションズの「IP電話」を割り当てるという反則技のようなアプリだ。
もちろんauだとskypeが使えるわけだから、それと同じといえば同じではある。しかし通信会社が他社の販売している携帯電話を自分の電話サービスも使えるようにしてしまうというのは、一昔前なら考えられないことだろう。
さらには電話機でなくWifi環境で繋がっている「iPod」や「iPad」でもこのアプリをインストールすれば、050のIP電話になってしまうという。現在はApple社のOS(iOS)にしか対応していないが、これでAndroid版やWindowsPhone版がでれば、極論すれば、ネットにさえ繋がっていればどんなデバイスだろうが電話機になる可能性があるということだ。
H/WとS/Wが分離した結果、「電話」といわれていたものもH/WとS/Wそれぞれに意味を持ち始めたのだ。
同様にテレビがなくてもスマホで自宅のテレビを見ることもできる。
スマホから自宅テレビを見る「Slingbox PRO-HD」レビュー--低価格競合品とも比較 - CNET Japan
もちろん今でもワンセグが搭載されているスマホであれば、テレビを見ることはできる。しかしこれはスマートフォンというデバイスにワンセグチューナーが搭載されているだけだ。どちらかというとH/W的な問題だ。
しかしこの製品、自宅のテレビをネットを通じてスマホに中継するのだという。
もちろん一昔前にも「ロケーションフリー」としてSonyから同様な製品は発売されていた。ただしこちらは移動可能なモニターとテレビの受信部を持っていたベースステーションとがセットになった製品。著作権保護の関係もあって、ベースステーションが中継する映像を特定の端末(モニター)だけが受信できるようにするためだ。
実際の制御はS/Wによって行われるとしても、特定のデバイスしか利用できないというのは分かりやすい構造。しかし今回、ここで紹介されている「Slingbox」ではiOS、Androidなどの汎用的なスマホがクライアント端末になるという。
ここで見て取れるのは、やはりH/WとS/Wという構図だ。その結果、S/Wだけが独立して利用できる領域を拡大しているといえる。
まぁ、もともとPCにしろ、スマートフォンやタブレットにしろ、アプリケーションがなければ何の役にも立たない「箱」なわけで、そういったデバイスがもて囃されているというのは、S/W・アプリケーションが独自に流通する環境が整ったことの証拠でもあるのだろうが、それゆえに、これからのサービス全体の作り方、H/WとS/Wの役割をどう定義するかというのは、これまでの作り方とは全く違うものと捉えないといけないのだろう。
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