ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

WEBサイトのデザインとWEBアプリのデザインの違い

2011年08月28日 | デザイン、ブランド
スティーブジョブスの事を書いていたら、思い出したことが。備忘録的にメモ。

 スティーブジョブズCEO引退。シンプルさの重要性とプレゼン能力 - ビールを飲みながら考えてみた…

以前、PC上で起動してネットサービスと連携するWebアプリケーションを作ったことがある。それまでもWEBサイトのマスターデザインは自分で作っていたりしたので、まぁ、ある程度、そうしたユーザーが利用するサイトのUIやユニバーサルデザイン的な考え方は理解していたし、その当時作ったデザインが未だに踏襲されているところを見ると、それなりに使い勝手もいいのだろう。

WEBサイトのマスターデザインについてであれば、ある程度、使い勝手のいいものをデザインする自信はある。そういうものはそういう方法論というものがあって、それを理解していれば、何とかなるのだ。もっともそれを理解できるかが問題なのだけど。

で、WEBアプリケーションを作ったときも、そういう自信があったし、このアプリの全体像を把握できているのは僕だけだったから、僕が中心となって、UIなども決めていった。しかしそこに盲点があった。

WEBサイトの場合、(最近では動的要素も多くなったけど)基本的には静的なページの集合体だ。だからこそナビゲーショ部は全てのページに共通となるし、個々のページはそれぞれのレギュレーションの中で自由に作ることができる。ユーザーはそれぞれのページごとにどのように利用するかが決まってくる。

しかしWEBアプリケーションではかならずしもそうしたアプローチが適切ではなかった。

いや、機能チックにUIをまとめるならばそれでもいい。appleがもたらしたような「使いやすさ」を実現しようとした場合、そうしたアプローチではとても及ばないのだ。ここがWebサイトのデザインと工業デザインの根本的な違いなのだろう。(正直言えば、あの時も工業デザイナーに依頼したいといったのだけれど、予算の都合やそうした工業デザイナーに対してのパスがなかったこともあって、僕がやることになった)

で、ここからが備忘録。今後、こうしたアプリケーションの開発に携わるかどうかわからないけれど、Appleのような利用者が直感的に理解し、使いやすいUIを作り上げるためには、静的な画面イメージからのアプローチだけでは不十分だ。そこに必要なのはユーザーがどのように行動するかという「動線」を同時にイメージし、作り上げていく必要がある。

こういうと当たり前のように聞こえるけれど、WEBデザインでいうところの「動線」とは、根本的に違うというところは注意しなければならない。WEBサイトであれば、ボタンやテキストリンクを押すが、アプリケーションではつかんで動かしたり、スライドさせたり、動作のパターンが複雑になる。そうした中で、「動作」そのものを定義し、どういう状態の時にどのような動作だとその結果との結びつきが「理解」されやすいか、そういったことを、画面イメージと合わせてデザインしなければならないのだ。

前回の経験を活かして、次にやるときはもっといいものをうまく創りあげられそうだったんだけどなぁー。まぁ、残念ながら、それは将来に任せましょう。

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