土曜日(11日)、まじくんと2人で「第35回今日の夏の旅文化財特別公開」中の「平安女学院大学 有栖館─有栖川宮旧邸─」へ行ってきました。有栖川(ありすがわ)宮家は、寛永2年(1625)年、後陽成天皇の第7皇子の好仁親王によって創設され、大正12年(1923)、慰子親王妃の薨去によって絶家となるまで約300年の歴史があります。当初は京都御苑内の建礼門の前に建てられていましたが、京都裁判所の仮庁舎として使用された後、下立売御門の西に移築され、2007年までは京都地方裁判所所長宿舎として使用されていました。現在は、平安女学院大学の有栖館として、日本文化の発信の拠点となっています。
この館は、春になると塀越しにきれいなしだれ桜が見えます。(写真右上)伏見の醍醐寺の三宝院のしだれ桜【前ぶろぐ】の孫桜だそうで、2本あります。桜の季節は、一般公開されていないので、中から見る事ができないのが残念です。
入ってすぐに案内される「客間棟」では、専門のガイドさんが案内をしてくれます。板張りの部分は、能舞台として使われることもあるそうです。客間からガラス越しに見える11代目小川治兵衛氏による「平成の植治の庭」が見事です。
2畳の上段の間があります。当時は宮様が座っておられたのでしょうね。障子戸の上に龍の透かし模様が彫られていました。とってもきれいでした。(^^)
館内のいたるところに、宮家ゆかりの品が展示されています。また、特設のメモリアルルームには、大正時代に平安学院に導入されたセーラー服なども展示されています。セーラー服は、当時の女学生には好評だったそうです。当時、女学校に通っていたのは、みーんな“超お嬢様”だったんでしょうね。
この後は、すぐそばにある護王神社をご紹介します。次のぶろぐにて。
平安女学院 http://www.heian.ac.jp/head/index.php
「第35回 京の夏の旅 文化財特別公開」 9月30日まで 有栖川宮旧邸
拝観料:大人600円 小中学生300円 所要時間:約30分
「第35回 京の夏の旅 文化財特別公開」は「祇園閣」【前ぶろぐ】「相国寺」【前ぶろぐ】「瑞春院」【前ぶろぐ】「清水寺」【前ぶろぐ】をご紹介しています。