昨日は、北野天満宮の天神市でした。【前ぶろぐ】朝早く出かけ、市を楽しんだ後、公開中の御土居の青もみじを見てきました。かつて紙漉きの場であった紙屋川の水面に新緑が映り、しびれるほどの美しさです。
御土居とは、豊臣秀吉が京都の整備事業の一環として築いた土塁の「御土居」のことで、現存する中で、北野天満宮の境内西側にあるものが当時の姿を良く残しているそうです。
苑内に入ると、本殿や三光門を見渡すことができる場所があります。朱塗りの鶯橋を渡って、もみじの中を散策できます。
昨日は、青空で良い天気でした。天神市で賑わう境内とは、別世界の静けさです。時折、野鳥のさえずりが聞こえます。
苑内には、ベンチがあります。訪ねたのが早い時間だったからか、人も少なく、いつまでも座っていたいほどの心地よさでした。毎年いち早く色づく樹齢400年を超える三又のもみじは、今年もたくさんに葉を茂らせています。秀吉さんがここに御土居を築いた頃から自生していたそうです。
ここの一部は、春には梅苑として公開されています。梅の木にはたわわに実が生っていました。
苑内には茶室「梅交軒」があります。紅葉シーズンには茶席が設けられています。以前ご紹介しています。【前ぶろぐ】
もみじ苑を出て、付近を散策すると、絵馬掛所や、本殿を囲むように50の摂末社があります。 野見宿祢神社は、武芸やスポーツ上達の神徳があります。ご祭神の野見宿祢(のみのすくね)は、菅原道真公の19代前の先祖で、文武両道に優れた人で、垂仁天皇(第11代)の相撲の御前試合で、最強の力士を打ち破り、相撲の祖と仰がれた人物です。今でも、大相撲京都場所の際は力士の参拝もあるそうです。
稲荷神社もあります。五穀豊穣、商売繁盛の神様です。その昔、付近に火事が起こった際に、火がこの神社の前でピタッと止まったという言い伝えにより「火除け稲荷」として信仰されています。
もみじ苑入苑料には、宝物館入館料も含まれています。宝物館は、毎月25日と、梅苑やもみじ苑の公開時に開館しています。現在、宝刀展が行われており、鬼切丸などの重要文化財5振を含む御神刀40振を間近で見ることができます。館内は、撮影禁止と思いきや、なぜか?携帯電話とスマホによる撮影はOKです。
青もみじの公開は 2016年4月16日(土)~5月31日(火)入苑料(宝物館含):一般500円・中高生250円・小人150円*修学旅行生150円 *見学所要時間は2ヶ所で約1時間です。
北野天満宮 http://www.kitanotenmangu.or.jp/
参拝自由 参拝者用無料駐車場(1時間)あります。(ただし天神市の際は利用できません。周辺の駐車場も少ないので公共交通機関利用をお勧めします。)
北野天満宮はよく訪ねています。ぶろぐ内検索「北野天満宮」にて。