まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

宇治「白雲庵」で普茶料理を頂きました。

2013年06月10日 | グルメ・お土産

先日、宇治の萬福寺門前にある「白雲庵」で普茶料理を頂きました。普茶料理とは、江戸時代の初期に中国明の高僧の隠元禅師により黄檗宗と共に渡来した明風の精進料理です。明風の名残をとどめた精進料理は、現在は普茶(黄檗)料理のみだそうです。

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門をくぐってお庭を通りお店に入ります。「白雲庵」は、元は萬福寺の塔頭で、白雲庵の額は隠元禅師が草庵に与えられた筆蹟です。酒樽でつくられた茶室「自悦堂」には、白雲庵の開の自悦禅師木像が祀られています。お料理は雪月花の3コースがあります。どのコースを選んでも、二汁六菜という献立は同じですが、品数や器が違うそうです。庭を見下ろす2階のお座敷で「月コース」を頂きました。本来は4名基本の普茶料理ですが、1名からでもOKです。

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まず最初にお茶と干菓子が出てきます。そして、澄子(スメ)・・・蘭の酢漬けの入ったお茶です。蘭は春蘭の花で歯ごたえがありおいしかったです。*メニュー表記には機種依存文字が使われているため文字化けの可能性があります。ご了承ください。

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続いて、蔴腐(マフ)・・・胡麻豆腐です。わさび醤油をかけていただきます。テーブルの上には、懐石料理のように順にお料理が運ばれてきます。

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雲片(ウンベン)…根菜類の吉野葛煮です。レンコン、ごぼう、松の実、きのこ、調理の際に残ったヘタなども刻んで入っており、エコ&身体によさそうな感じです。(^^)吉野葛がからんで、つるっといただけます。冷拌(ロンバン)…和え物です。湯葉やふきなど、コースの中で一番濃いめの味付けです。

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笋羹(シュンカン)…菜煮の盛り合わせです。ガラスの器にはサッパリした感じのものばかり、真ん中の青梅、その左側、緑あざやかなのはゆずの皮を煮たものです。柔らかでさっぱりしておいしかったです。陶器の器には、ウナギのかば焼きもどき、高野豆腐、タケノコ、なす、ニンジン、山菜・・・なんだろう?と味を確かめながら食べるのがとっても楽しいです。

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油 ・(ユジ)・・・天婦羅です。梅干し、レンコン、長芋、きのこ、ごぼう、麩?ほんのり味のついた揚げたての天婦羅です。素汁(ソジュウ:おすまし)、醃菜(エンサイ:香の物)、行堂(ヒンタン:季節の御飯季節のご飯は、収穫前の柔らかな茶葉を刻んだものを混ぜたご飯です。ほんのりお茶の香り・・・と、いうより青葉の香りです。

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水物は豆乳の杏仁豆腐、そして雪・月コースには、お抹茶がついています。お菓子は水無月ばんざーーい!今年初っ!て思ったのですが、これは水無月風でした。(^^;)白い部分は長芋っぽい味でした。でも、これは、これでおいしかったです。ちなみに初夏のお菓子、水無月は以前17軒、食べ比べをしています。【前ぶろぐ

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お料理を頂く時間は90分~ のんびり楽しい時間です。品数が多くお腹いっぱいになりますが、精進なので、胃弱な私にもOKです。σ(^^;)

京都宇治 普茶料理 白雲庵 http://www.hakuunan.com/index.php

事前予約がベターです。クレジットカード不可。

白雲庵の向かいは萬福寺です。放生池の蓮は葉がいっぱい茂っています。萬福寺は、今年の都七福神めぐりの際にご紹介しています。【前ぶろぐ

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萬福寺  http://www.obakusan.or.jp/index.html

萬福寺でも、普茶料理が頂けます。(事前予約が必要、お弁当の場合は当日でもOKの場合有)


京都花景色:山科「勧修寺」の花菖蒲・睡蓮

2013年06月08日 | 京都市山科区

昨日、山科にある「勧修寺(かじゅうじ)」へ出かけました。真言宗山階派大本山で、昌泰3年(900)、醍醐天皇が若くして死去した生母の藤原胤子(いんし)の追善のため、胤子の祖父の邸宅跡を寺に改め、代々法親王が入寺し門跡寺院として栄えました。文明2年(1470)、兵火で焼失しますが、徳川家と皇室の援助で復興しました。

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山科三条街道商店街のマスコットの「もてなすくん」が受付で、ゆらゆらお出迎えです。(^^)ちなみに、もてなすくんは、皮が柔らかでおいしい山科なすびがモデルです。お寺の詳細↓は写真クリックで拡大。

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堂内の拝観はありませんが、自然いっぱいの境内を散策することができます。左下写真:宸殿は、元禄10年(1697)に明正天皇の旧殿を下賜されたもので、入母屋造、桟瓦葺き、内部は書院造だそうです。明治5年開校の勧修寺小学校の校舎として使用されていた事もありました。

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右下写真:本堂には、醍醐天皇の等身大といわれるご本尊の千手観音が祀られています。建物は寛文12年(1672)に霊元天皇の仮内侍所を下賜されたもので、元は近衛家の建物だったそうです。

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この季節の一番の見どころは平安時代作庭の「勧修寺氷池園」という池泉回遊式庭園です。平安時代には、毎年1月2日に庭の中心を占める「氷室池」にはった氷を宮中に献上して、その厚さによって五穀豊穣を占ったといわれています。

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昨日は、花菖蒲、睡蓮、紫陽花が見頃でした。

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蓮は葉がたくさん上がっています。つぼみはまだです。池に面して、昭和初期に建立された観音堂が建っています。堂内には白いきれいなお顔の観音様が安置されています。

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氷室池の畔を歩くと・・・「この先行かれるのはご自由ですが大いに危険」という看板こちら】が(@Д@;)なにか?危険なものが???それほどの危険はないようですが・・・途中、大きなヘビに遭遇。((((><。))))

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池をぐるりと散策すると、きれいな景色が見れます。朝晩は水鳥もたくさんいます。

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池の他にも見所いっぱい。左下写真:水戸光圀寄進と伝える石灯籠。勧修寺型灯籠として知られています。そばにはちょっと笑える案内板があります。【こちら】右下写真:樹齢350年の山桃落雷によってパックリ幹が裂けていますが、葉が茂っています。春には花も咲いていたのかな?

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【おまけ】門の前には、半夏生の苗、池には睡蓮の苗・・・持ち帰り自由でした。半夏生の苗を少しだけもらってきました。ただいま、我が家の井戸水で育成中です。

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勧修寺(かじゅうじ) 山科区勧修寺仁王堂町27-6 参拝者用駐車場有

拝観料:高校生以上400円 小中200円  拝観所要時間:30分~

*寺名は「かじゅうじ」、地名の場合は「かんしゅうじ」と読むそうです。


京都花景色「等持院」のさつき・半夏生

2013年06月06日 | 京都市北区

今日は、午前中に「等持院(とうじいん)」へ出かけました。金閣寺から仁和寺へ続く「きぬかけの路」の中ほど、立命館大学のそばにあります。等持院は、足利将軍家の菩提寺です。暦応4年(1341)足利尊氏が、等持寺の別院として夢窓国師を開山として創建されました。尊氏の死後、その墓所となり、等持院と改められました。応仁の乱などの戦乱に見舞われましたが、豊臣秀吉、秀頼により再興されています。

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受付を済ませ、方丈へ向かうと、天龍寺二百四十一世の関牧翁筆の祖師像が出迎えてくれます。室内も撮影OKです。(ただし木像など一部NGあり)方丈の南庭に面した広縁は鴬張りになっていて、歩くと、きゅっきゅっと音がします。(^^)

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方丈から橋を渡って、霊光殿へ向かいます。霊光殿には、尊氏の念持仏だった地蔵尊(伝弘法大師)が本尊として祀られています。その周りに足利歴代の将軍像がずらりと安置されています。実物大に近い大きさで写実的な木像は見応えがあります。社会科の教科書に出ていた尊氏とは全く別人のような凛々しくて優しいお姿です。他にも、元は石清水八幡宮豊蔵坊に安置されていた42歳の時の徳川家康の像もあります。(撮影NG)

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きちんと並べられた専用履きをお借りして、庭へ出ることができます。

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庭園は東西に分かれ、西の庭は芙容池と称し、衣笠山を借景にした池泉回遊式庭園です。現在は立命館大学の建物で、衣笠山は見えません。ただし、高い庭木が建物を隠しているので雰囲気は・・・大丈夫。

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北側には、義政公好みの茶室清漣亭があります。今の季節は、サツキが咲いてとても華やかです。(見頃は今週末ぐらいまでかな?)

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池に映る緑、ぽつぽつと咲く、花ショウブや紫陽花などもきれいでした。池のほとりの半夏生の見頃は、もう少し先です。↓

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庭の中央には、尊氏の墓と伝えられている塔もあります。↓

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書院でお庭を眺めながらお抹茶を頂きました。(500円)

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お菓子は、こしあん、ほんのり生姜の味がします。

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等持院 京都市北区等持院北町63 参拝者用駐車場有

拝観料:高校生以上500円 小中300円 拝観所要時間:40分~


まいまい京都「飼育員さんと歩く京都市動物園:熱帯動物館」

2013年06月01日 | 京都市左京区

今日は、まいまい京都さんの飼育員さんと歩く京都市動物園~新オープン「熱帯動物館」へ!かわいいハ虫類たちに会いにいこう~に参加しました。まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)す る「京都のまち歩き」ツアーです。参加者も学生、主婦、若い娘?熟年?忙しい人?暇な人?バラエティに富んでます。(^^;)

今回のガイドは、獣医の坂本英房さんです。24年にわたり京都市動物園の動物たちを世話しておられます。正門に集合して、注意事項など伺った後、まいまいのスタートです。なお、今回のツアーは、京都岡崎魅力づくり推進協議会との共催です。

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最初は5月15日に生まれたキリンの赤ちゃん(雄)を見ました。写真クリックで拡大。お母さんキリンのそばに赤ちゃんキリンが座っています。生まれて2週間足らずで、もうこの大きさ、そして完成度。(^^;)大人のミニ版って感じですよね。2年近くなれば大人と見分けがつかない大きさになります。ちなみに2年前、動物園の写生大会に参加してお父さんキリンを描いています。【前ぶろぐ

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平成23年12月21日に母「ゲンキ」と父「モモタロウ」の間に誕生したニシゴリラの「ゲンタロウ」くんも見てきました。生後5日目に著しい衰弱が認められ、やむを得なく人が育てることになったゲンタロウですが、今は親子でゴリラ舎で暮らしています。約1歳半、人間と同じで、まだまだ赤ちゃん。お母さんのそばから離れません。ちなみに、お母さんの名前「ゲンキ」ですか、しばらくはずっと雄だと思ってたそうで、それでちょっぴり男らしい名前なんだそうです。(^^;)赤ちゃんゴリラゲンタロウの詳しいお話は、以前参加したバックヤードツアーの際にご紹介しています。【前ぶろぐ 

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他にも、かわいい動物かいっぱい。「マンドリル」は雄の方が華やかです。「カバのツグミさん」は、美肌の芯の強い京女だそうです。(^^;)

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あちこち、動物を見ながらまいまい・・・。「アジアゾウの美都ちゃん」・・・マレーシア国王から贈られた時の名前は「ウビ」ちゃん・・・「芋」っていう意味だそうです。芋のように京都に根をはってほしいとの願いからつけられた名前です。芋ねーちゃんだったのね。今は園を代表する京女。(^^;)

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京都市動物園のある場所は、その昔、白河天皇が承保3年(1076年)に建立した法勝寺(ほっしょうじ)というお寺の、南半分にあたります。境内にはシンボルとして81mの高さの八角九重の塔もありました。現在の動物園にある池は当時もこの場所にあったそうです。 

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なお、右上写真の石碑は↓コウモリのパネルの近くにあります。探してみてくださいね。コウモリに変身しているのは、久しぶりに一緒に参加したまじくんです。(^^;)

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さて、いよいよ4月末にオープンしたばかりの熱帯動物館へ。左下写真:きれい(^^;)と表現してよいのでしょうか・・・「ミドリ ニシキヘビ」右下写真:ドームにもぐって間近に見れる「ボール ニシキヘビ」おとなしく神経質なため、身を守る術として、頭部を中に入れてボール状に丸くなることから名づけられたそうです。

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宇宙人っぽい、フィギアのような「マダラ ヤドク ガエル」3センチほどの小さな蛙ですが、その毒はかつては矢に塗って毒矢として使用したそうです。「インド ホシガメ」もたくさんいました。

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意外とかわいい顔「ニシアフリカ コガタワニ」「ヒョウモン トカゲモドキ」

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そして、特別に熱帯動物館のバックヤードに潜入。室内は熱帯のように暑くて湿度が高かったです。

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バックヤードからはお客さんの様子も見えます。先にご紹介した「マダラヤドクガエル」も、固体別に番号をつけて管理してるんですね~。見分けるのが難しそう。ちなみに、飼育されている蛙には毒はないそうです。エサによって毒を持つそうです。

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今回だけ特別、閉鎖された爬虫類館も見せていただきました。すでに空き家なのですが、少しだけ居残り組がいます。

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「ムササビ」「オオサンショウウオ」サンショウウオは今では京都水族館【カテゴリ】のアイドルとなっていますが、実は京都市動物園にもいたのですね。ちなみに、GWの入場者数は水族館より京都市動物園の方が多かったそうです。(^^)子供たちに愛される動物園として、これからもがんばってほしいです。夏にはカフェもオープンするとか、今後が楽しみです。

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【おまけ】3月末に閉店されてた売店ですが、現在、民間委託のお店が仮設のお店をだしています。従来通りの動物のぬいぐるみやジュースやお菓子(市価より少し高め)、お弁当(600円)などもありました。

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京都市動物園 http://www5.city.kyoto.jp/zoo/

まいまい京都 http://www.maimai-kyoto.jp/ 

まいまい京都の過去の参加コースはブログ内検索にて