2020年…新年もいよいよ始動ですね
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今日は使用テキストについて少しだけ書いてみようと思います
現在たくさんの導入期レッスンの為の入門書が販売されています。
次々に新テキストが考案されていて、いったい何を使ったら良いのだろうと考えてしまう若い先生方もいらっしゃるかも知れません。
現代っ子に合ったテキストは、共感しやすく楽しい感じがするので、取り掛かりやすいこともあるでしょう。
それぞれの先生がこれだ!と思われるテキストで子供たちに必要と思われることを伝えられれば良いと思います
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そして、結論から言うと…。
テキストは何を使っても良いのだと思います
「何を使うか?ではなく何をどう教えるか?」の方が重要です。
また、楽譜を読んで弾く…という行為は、脳内で大変多くの情報処理を同時にしていますので、“弾く”…というアウトプットの前に、良質のインプットをたくさんしてあげると良いのでは思います。早く弾けるように、、とはやる気持ちも分かりますが、充分耕せていない畑に種をまく(…或いは早産の)ようなもので、数年たって成育状況が良くないなあ~と気づくことになるかも知れません。
幼い時に結果を出すことを焦らず、思春期以降にバランスの取れた人格となり演奏に反映できるように育ててあげるのが理想ですね。
早い結果を追い求めないで、じっくり見守り、子供の心の成長に沿ってあげて頂ければと思います。
また、ピアノ以外の多くの経験をさせてあげることも良い演奏ができるようになるためには大切なことです。
そして素晴らしい演奏ができる子供たちは、必ずと言って良いほど成績も優秀です。
これは“地頭(じあたま)”が良い、という事だと思います。
昔に比べ弾く前にリトミック…ということも定着してきており、とても良いことだと思います。
心の底から“楽しい”と感じて歌ったり踊ったりすることは大変重要です。その土台があった上で、成長してから本当の意味での“結果”として目に見える、或いは音として聞こえてくることになるでしょう。またリトミックとともにソルフェージュも大変重要です。今弾いている曲が一体何調で何拍子でどういう和声進行でどういう形式で書かれているのか。或いはどこで調性が変わったのか、カデンツはどこか、拍子やテンポが変わっていないか、どういうキャラクターの曲か、どんな時代の曲でその時代はどのような政治状況で作曲家はどんなことに影響されたと思われるか、個人的心理ばかりでなく社会通念など時代背景や作曲された国の状況などあらゆることが演奏に反映されます。その為に訓練するべきことは多岐にわたります。
素晴らしい演奏家はまた大変な読書家であったりする場合も多いのです(作曲家のシューマンは著書からの影響を多く受けたのだと言っています)。
教育の結果というのは、分かりやすくすぐに表れるものではありません。何年も或いは何十年もかかってはじめて分かるものです。
…が、よくよく子供を見つめていると、目の輝き、音の輝きが違うのが分かると思います。
是非ゆっくり見守ってあげて頂きたいと思います
さて、私たちの教室で導入期使用テキストは、比較的長く使われてきた、オルガンピアノの本、バーナムピアノテクニック、バスティン、リズムとソルフェージュなどを使っていますが、導入期はできるだけスッと進みブルグミュラーなどのテキストに入って頂くようにしています。初めに挙げたテキストは一年以内、早い場合ですと数か月で終えるのが目標です。もちろんこれは個人差があるので一概には言えませんし、一人一人に合わせていけるのが個人レッスンの良いところだと思います。
そしてこれが初めに書いた「テキストは何を使っても良い。何を使うか?ではなく何をどう教えるか?の方が重要」という話に戻ります。
また、バーナム、バイエルなどのテキストを使用し移調奏(できれば全調)をしていただいています
これは、耳の訓練、初期音楽理論の理解、テクニック、、など様々な事に必要な土台を作ります。
バッハインヴェンションやソナチネ(ソナタ)などの調性の理解にも大変役に立っています。
このような土台をもとにソナタ形式の理解、インヴェンションの分析など初歩的な事でしたら小学生にも可能となります。
もちろん幼児期に難しいことはしませんが、見る訓練、聴く訓練、体の大きな筋肉の動きや、小さな指の筋肉の発達を促すこと、想像力を養うことなどの土台が出来ているからこそ、数年の後にかなり難易度が高い、と言われる曲にも挑戦することが出来るようになります(もちろんそういう方向ばかりでなく、ポップスやジャズテイストの曲などを楽しんで弾く…もアリだと思います)
面倒なようですが、回り道のようでもこのような基礎力が生涯にわたって音楽を楽しむことのできる人を育てると思います。
本当の意味で“心から音楽をしている子”を育てることが本分と思い、コンクールの結果などは二次的なものだとお伝えするようにしています。
親御さんの中にもご自身がそれらを受けてきた世代の方も増え、今お話ししてきたことを深くご理解いただけるようになりました。
家族ぐるみでの新しい楽しみ方ができる時代になったのかも知れませんね
このような土台を作った上で、子供たちの素晴らしい演奏を可能とする“基礎力”をフィードバックして考えたものが、“ちびっこリトミック” や “幼児グループレッスン” で反映されています。
そのようなわけで転勤などの場合を除いて、他教室から移動してこられる生徒さんの場合、先生からのご紹介があった場合のみ受けさせていただくこととしております。初歩からご一緒できる生徒さんと共に楽しみながら勉強出来たら…と思っておりますこと、ご理解いただければ幸いです。
コンクールの結果は皆さんにお伝えしたい内容がある場合のみ時々書かせていただくことにしています(〇〇ちゃん全国大会で受賞…等の記載も近年控えさせていただいております)。結果を追い求めることに終始すると、音楽の本質から遠ざかるばかりか子供たちの心(或いは脳)の成長を損なう場合もありうるので、指導者と保護者の方とが揺るぎない信念で子供たちに接し、温かい(時には厳しく時には静かに心の声に耳を傾ける)養育環境を作るべくご理解いただけたらと願っております。
どうぞよろしくお願いいたします
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ご参考までに…
友田明美先生、新井紀子先生、工藤勇一先生、千住真理子さんが書かれた著作など
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今日は使用テキストについて少しだけ書いてみようと思います
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現在たくさんの導入期レッスンの為の入門書が販売されています。
次々に新テキストが考案されていて、いったい何を使ったら良いのだろうと考えてしまう若い先生方もいらっしゃるかも知れません。
現代っ子に合ったテキストは、共感しやすく楽しい感じがするので、取り掛かりやすいこともあるでしょう。
それぞれの先生がこれだ!と思われるテキストで子供たちに必要と思われることを伝えられれば良いと思います
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そして、結論から言うと…。
テキストは何を使っても良いのだと思います
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また、楽譜を読んで弾く…という行為は、脳内で大変多くの情報処理を同時にしていますので、“弾く”…というアウトプットの前に、良質のインプットをたくさんしてあげると良いのでは思います。早く弾けるように、、とはやる気持ちも分かりますが、充分耕せていない畑に種をまく(…或いは早産の)ようなもので、数年たって成育状況が良くないなあ~と気づくことになるかも知れません。
幼い時に結果を出すことを焦らず、思春期以降にバランスの取れた人格となり演奏に反映できるように育ててあげるのが理想ですね。
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また、ピアノ以外の多くの経験をさせてあげることも良い演奏ができるようになるためには大切なことです。
そして素晴らしい演奏ができる子供たちは、必ずと言って良いほど成績も優秀です。
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昔に比べ弾く前にリトミック…ということも定着してきており、とても良いことだと思います。
心の底から“楽しい”と感じて歌ったり踊ったりすることは大変重要です。その土台があった上で、成長してから本当の意味での“結果”として目に見える、或いは音として聞こえてくることになるでしょう。またリトミックとともにソルフェージュも大変重要です。今弾いている曲が一体何調で何拍子でどういう和声進行でどういう形式で書かれているのか。或いはどこで調性が変わったのか、カデンツはどこか、拍子やテンポが変わっていないか、どういうキャラクターの曲か、どんな時代の曲でその時代はどのような政治状況で作曲家はどんなことに影響されたと思われるか、個人的心理ばかりでなく社会通念など時代背景や作曲された国の状況などあらゆることが演奏に反映されます。その為に訓練するべきことは多岐にわたります。
素晴らしい演奏家はまた大変な読書家であったりする場合も多いのです(作曲家のシューマンは著書からの影響を多く受けたのだと言っています)。
教育の結果というのは、分かりやすくすぐに表れるものではありません。何年も或いは何十年もかかってはじめて分かるものです。
…が、よくよく子供を見つめていると、目の輝き、音の輝きが違うのが分かると思います。
是非ゆっくり見守ってあげて頂きたいと思います
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さて、私たちの教室で導入期使用テキストは、比較的長く使われてきた、オルガンピアノの本、バーナムピアノテクニック、バスティン、リズムとソルフェージュなどを使っていますが、導入期はできるだけスッと進みブルグミュラーなどのテキストに入って頂くようにしています。初めに挙げたテキストは一年以内、早い場合ですと数か月で終えるのが目標です。もちろんこれは個人差があるので一概には言えませんし、一人一人に合わせていけるのが個人レッスンの良いところだと思います。
そしてこれが初めに書いた「テキストは何を使っても良い。何を使うか?ではなく何をどう教えるか?の方が重要」という話に戻ります。
また、バーナム、バイエルなどのテキストを使用し移調奏(できれば全調)をしていただいています
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バッハインヴェンションやソナチネ(ソナタ)などの調性の理解にも大変役に立っています。
このような土台をもとにソナタ形式の理解、インヴェンションの分析など初歩的な事でしたら小学生にも可能となります。
もちろん幼児期に難しいことはしませんが、見る訓練、聴く訓練、体の大きな筋肉の動きや、小さな指の筋肉の発達を促すこと、想像力を養うことなどの土台が出来ているからこそ、数年の後にかなり難易度が高い、と言われる曲にも挑戦することが出来るようになります(もちろんそういう方向ばかりでなく、ポップスやジャズテイストの曲などを楽しんで弾く…もアリだと思います)
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本当の意味で“心から音楽をしている子”を育てることが本分と思い、コンクールの結果などは二次的なものだとお伝えするようにしています。
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家族ぐるみでの新しい楽しみ方ができる時代になったのかも知れませんね
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そのようなわけで転勤などの場合を除いて、他教室から移動してこられる生徒さんの場合、先生からのご紹介があった場合のみ受けさせていただくこととしております。初歩からご一緒できる生徒さんと共に楽しみながら勉強出来たら…と思っておりますこと、ご理解いただければ幸いです。
コンクールの結果は皆さんにお伝えしたい内容がある場合のみ時々書かせていただくことにしています(〇〇ちゃん全国大会で受賞…等の記載も近年控えさせていただいております)。結果を追い求めることに終始すると、音楽の本質から遠ざかるばかりか子供たちの心(或いは脳)の成長を損なう場合もありうるので、指導者と保護者の方とが揺るぎない信念で子供たちに接し、温かい(時には厳しく時には静かに心の声に耳を傾ける)養育環境を作るべくご理解いただけたらと願っております。
どうぞよろしくお願いいたします
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ご参考までに…
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友田明美先生、新井紀子先生、工藤勇一先生、千住真理子さんが書かれた著作など