またまた一週間のご無沙汰でした~
・・・って感じですね・・最近の書き出し・・
先々週、熱が出て2日間お休みさせていただき、けっこう大変でした。
その後であった子たちは、私の風邪に影響も受けず、元気な様子だったので安心しましたが・・
季節がら、お気を付けください
さて、熱が下がると、即効旅に出てまいりました。
・・といっても一泊二日の安近短な旅・・ですが、楽しみにしていた美術館巡りを遂行してきました
アラフォー女子の元生徒さんから情報をもらい、福山美術館で開催されている“佐野洋子原画展”
早朝の“やくも”に乗って、新幹線の駅としての認識しかないこの街に降り立ち、2月16日まで残すところ数日となった特別企画展・・佐野洋子さんの作品の数々に会ってきました。
私は、20代前半から“佐野洋子”という人の魅力に取りつかれ、勝手に自分のお姉さんじゃないかと思うぐらい好きな人で、どんなに辛口のことを書かれても、わかる~~と納得してしまうし、その向こうに見え隠れする、佐野さんの純粋さに魅了されずにはいられない、コアなファンの一人なのです。
「死ぬ気まんまん」という本を書かれ、本の帯にも“元気に逝った佐野洋子さんの鮮烈なメッセージ”などと書かれているのですが、“元気に逝った”??~~なにそれ~~
と笑ってしまうような・・・そんなのアリ??って感じですが、佐野さん待っててください、そのうちそっちに行きますんで!
と言いたくなるような佐野さんの生きざま死にざま。
お線香の代わりに、タバコ・・だったそうです
「パンツのはきかた」は、岸田さんも病床にあり、佐野さんもガンが再発した時に、「私もう死にそうよ」と言いながら、仕上げられた作品で、佐野さんの言葉を借りれば、「二人ともギリギリセーフ」だったのだそうです。
佐野さんは、ふわふわとした口当たりの良い砂糖菓子のような作品を嫌い、「ばっかみたいな絵本」は描きたくない・・と。
色にしても、佐野洋子の作品として初期の頃の「おじさんのかさ」は、ほぼ青と黒・・という、子供の絵本にあるのだろうか、というような色と構図なのですが、これが子供の心の奥深いところで残り、後々まで響く作品となるのです。
佐野さんのことを「パンツ一丁で立っている人」と評した人があるようですが、世間の無理解や批判をもろにナマの身体に受けながら、「私はそうは思わない」と言い、ボロボロになりながらもたっているような人で、全く違う畑の人ですが、田中泯さんの「お前らちゃんと立つってことがどういうことか分かるか!」と言っていらっしゃった言葉を思います。
この方も、世間の無理解や批判を体中で受け止めながらも、呻き苦しみながら歩いて来た方だと思うんです。
カッコよすぎるわ。。
こういう人って。。
ある数学者の方が、批判にさらされていた時期、「いつもルオーのピエロの絵を観ていました」と仰っていましたが、本当に勇気づけられるんです。。こんな時期に、その作品と、その作品を描いた作者の生きざまに。
ショップで、今しか買えないであろう「佐野洋子 絵本の軌跡」やら、ポストカードやら、買ってまいりました。
その後一路広島市内へ。。
広島県立美術館で開催されている、「クレラ―ミュラー美術館展」
ゴッホや、シスレー、スーラ、シニャック、ピサロ、モンドリアン・・・
等々。
翌日帰る前は、ひろしま美術館へ。。
ここの美術館は、たたずまいが好きで、時々寄りたいところです。
ゴッホの“ドービニーの庭”・・・これはいわくつきの作品で、恐らくゴッホが自殺を図る一週間前ぐらいに描かれたものだろうとされています。
ゴッホの心情が吐露されている作品なのです。
ロートレックやユトリロ、シャガール、マチス、ピカソ、ルオー、ルノアール、セザンヌ、ゴーギャン、ムンク・・・
程よい作品群で、なかなかいいんです。
そういう意味では、島根県美もほどよいなぁ~と思います。
日本画展も特別開催していて、お宝鑑定団の効能(笑)か、熱心なご年配の観覧者も多くいらっしゃいました。
印象に残ったのは、東山魁夷の作品
青い森、白い馬・・の印象の強い画家なのかもしれませんが、今回展示されていた日本の家屋や風景のデザイン的な作風が美しく、日本人の作品観、視点、など、改めて考えさせられました。
美味しいものも食べ(とは言え、病み上がりだったので暴飲暴食は慎みましたが・・)、数々の名画を観て、病み上がりで無理していったけど、行った時より元気になって帰って来たので良かった~
行き帰りの車中はなかなかの雪景色でした
なお、画像の絵画はもちろんパネルです。
本物は写真では写せないんで・・念のため~
さて、発表会やら受験やら、いろいろ目白押しで忙しい時期ですが、みなさまも健康にお過ごしください~