「簡単な事ですよ。他の習い事を一切やめて、ピアノだけすればいいんです。」
と答えたという話をしていたという事が話題になってたけど、
この話、何ヶ月か前に誰かもしていたなぁ、と思いだしました。
確かにうちのデーターだけによると、みんな成績優秀、音大より医学部かというぐらいの勢いですが、
夏に出会った京大生も、他の大学に比べてピアノ経験者が多いとのこと・・・
いつかピティナの関係者で集まって、お食事&打ち合わせで、ちょっとした雑談をしていた時、
「そういえば、東大のピアノ部って、ピアニスト顔負けの人もいるらしいですね」
と聞いたところ、
「そうでもないですよ。まあピンからキリまで、上手い人はいますがそうでない人もいます。
ちなみに私もそこでした。」
って!!えぇ~~!東大出身なの?!
そのうら若き容姿端麗な、才色兼備とも言うべき、背の高いすらりとした美女は、
東大出身のピティナ本部のスタッフだった。。。
今はイギリスでお勉強とのこと。
出来る人は、こうなのね。。。
話は戻って、ピアノを弾いてるってどうして賢くなるかって、もちろん指を動かすことで、
脳の活性化になって、老化防止にもなるっていうぐらいだし、脳への刺激は大変良好だし、
まず楽譜を読むってこと自体、膨大な情報を読み取って、音にするだけでなく、
音楽的な音色と表現をするという事が、どれだけ私たちの脳や五感や感情を使っているかということになります。
また体のあらゆるところを使って、それこそ指先から足のつま先まで、この20年ぐらいは、
筋力の事も言われ僧坊筋が、上腕二等筋三等筋、背筋・・・色々な筋肉の説明から始める講座や本もありますし、
これらが音に非常に大きな影響を与えているのです。
ですから体の使い方はとても重要です。
もちろん指の筋肉の事も音色に大きく影響しています。
指が出来ていないと、逆に柔らかなタッチとか、軽やかなタッチが難しいのです。
そんなことや、音楽の常識である、楽典の初歩から楽語に至るまで、頭を使わないといけない事は山ほど、
調性判定や、楽曲の形式、和声の流れからアナリーゼまで、どれだけ頭を使ってもこれでいいという事はありません。
その上時代背景を考えた演奏法、作曲家の生きた時代の政治情勢や、他の芸術活動など、
興味を持って調べたら、キリがありません。
でも音楽が本当に好きだと、こういうことに労を惜しまないのです。
というか、むしろ興味がどんどん湧いてくるみたいですネ。
その知識や感動が、また演奏にも表れるということで、おおむねピアニストは賢い方たちばかりです。
その上、世界を飛び回っている人たちですから、何ヶ国語かはマスターしていないと、
コンチェルトなどで共演する場合、困りますもんね。
基本は英語ですが、喋れるに越したことはない。
音楽用語は、ほとんどがイタリア語ですし、フランス語ドイツ語、色々はいって来ます。
だからピアノだけマジメニやってればいいかって言ったらそうでもないし、相当の教養が必要になって来るんですね。
それに、やってるうちにだんだん身についてくる部分もあるし、もっと興味がある子は、
自分からいろいろ調べていますよ。
だから,ピアノやるんだったら、趣味であろうと、しっかり練習してある程度の曲が弾けるようになると、
この賢くなるという目的も達成されるのかもしれません。
でも、本当のところ、好きだからやってるんだし、2~3歳で始めた子などは、音楽が好きになって、
心豊かな人になってほしいという親心から、始められるんでしょう。
ついでに賢くなれば、言うことなしですね。