先週、佐野洋子さんが亡くなった事を知りました。
昨年11月の事だったらしいです。
佐野洋子さんは、私に絵本の凄さを教えて下さった作家です。
皆さんもご存じかと思いますが、「100万回生きたねこ」には本当に感銘を受け、
私の絵本への考えを、全く覆されたと言っても過言ではありません。
「おぼえていろよ大きな木」「おじさんのかさ」・・・うちにもたくさんの本があります。
辛口のエッセイも大好きでした。
鳥取にもいらした事があって、レッスンを休ませていただいて、いそいそとお話の会に行ったものです。
当時結婚していらっしゃった谷川俊太郎氏とご一緒で、著作でも有名な鳥取日赤の医師、徳永進氏との
3人トークは、今でも強く印象に残っています。
若い頃、結婚する友人2人にこの本を送ったことがあります。
10年くらい前に出会った時、子供たちがあの本をずっと読み継いでいる・・・と教えてくれました。
大切に読んでくれて、何よりもの贈り物になった事を知り、とても嬉しかったです。
谷川俊太郎氏が「一人暮らし」というエッセイを出された時、離婚された事を知りました。
結婚された時も、センセーショナルでしたが、離婚も衝撃的でした。
嘘いつわりのない、まっすぐな人。
絵本も、かわいいとか、優しいとか、そういう事を超えて、子供にも、もちろん大人にも、
真実とは何か、人間とは何かを語りかけていたように思います。
改めて、佐野洋子さんの絵本を読み返したいし、皆さんにも広く読んでいただきたいです。