おチビちゃん2人が全国大会(入賞者演奏会)に参加させて頂くことになりました。
東京での華やかなステージで、楽しんできてもらえれば嬉しいです
でも、この子たちも他の子と同じで、いつも通りの曜日に来ていつも通りのレッスンをします。
またほかのコンクールでも、姉妹で優秀賞、最優秀賞を頂いたというお知らせの時に・・・少しは喜んでいますが、子供たちの方がむしろ冷静です・・・とのこと。なかなか大人な(笑)振る舞いですね
華やかな舞台に立たせて頂き、自分の力でステージをやりきる事こそが貴いこと。。
ときには失敗したり思うようにいかなくてもひとりでステージをこなしてくるだけで立派なこと!
結果はあまり気にしないでほしいなぁ…と思っています。
とある素晴らしい先生が、次のようなことを仰っていました。
参考になることがたくさんあると思います。
ピアノの指導と子育ては共通点が多く、その最終目標は“自立”
愛ある放任で、宿題も手伝わず、遅刻しても起こした事は無いそうです。
成長した息子さんは、精神的にかなり自立していていらっしゃる。。。
生徒さんの場合も同じで、コンクールでもリサイタルでも、手取り足取り教え込むこと無し。
発表会も客席で聴き、舞台袖での世話も一切されないということ。
しかし驚くほどに音楽の根本的な考え方の基本は受け継がれていると感じられるそうです。
・・・ほんの些細なことからが大切で、足台を自分で設置する、椅子の高さを直す、子供だけでテーブルを運ぶ、レッスンバッグは自分で持ってくる・・・当たり前のようですが、ちょっと急いでいるとつい手が出てしまいますよね。
何でもやってあげると、親切に思われるかも知れませんが、実は“自立”の妨げになることも多いのでは?
分かり易い結果を少しでも早く・・・と求めてしまいますが、コンクールの結果はあくまでも過程です。
精神的にも成長し、音楽を通して人として成長して行くことは、また音楽の深みとして表現されることと思います。
出来ればコンクールに頼らず、人とアンサンブルすること、素晴らしい演奏を聴いて感動を味わうことを沢山子供に体験させてあげて下さい
コンクールに関して今現在このように考えを持っていて、生徒さんや親御さんともお話しています
*目の前の結果に翻弄されないこと。
「喜び過ぎず悲しみ過ぎず」
*コンクールの結果だけを追い求めているうちに、音楽の本質から外れてしまう恐れがあるので、あくまでも過程と知ること。
*先生からの教えはとても大切だけれど、形だけ教え込まれても本人の音楽にはならない(作品の難易度…技術ばかりでなく精神的内容…が、増せば増すほど、音楽が形骸化する)。失敗しても良いから本人の言葉としての表現を大切にすること。
時々素晴らしいピアニストの方にレッスンを受ける機会もありますが、コンクールの結果を出す事とは全く関係ありません。
一流の方たちが、音楽を通して、生きること、学ぶことを伝えて下さる。そのことがとても大切なんです
「どうやったら賞が取れるかではなく、音楽とは何かを教えて頂いている」と思って頂ければ幸いです。
それは生き方そのものです。
ちょこっとカタい文章になってしまいましたが、大人の熱狂で子どもの内面の大切なものを押しつぶさないようにしてあげて頂けると、子供の未来は明るくなると思います~
画像はチェンバロとバロック・バレエ