今日は節分ですね。
昨日のレッスンで、Kちゃんが「あしたは豆まき!」
と教えてくれて、気づきました。
この頃になると、毎年必ず思い出すこと。。。もちろんこの時期だけではないのですが、
ちょっと重い話をします。
今から20年以上前の話になるでしょうか。
当時6年生になったばかりの、女の子がいました。
とても元気が良く、スポーツも出来、頭も良い子で、友達からも一目置かれる存在でした。
その頃はエレクトーンも教えていたのですが、恒例のEFに参加するため、新しい曲を渡していました。
そろそろ練習を始めるという頃に、その子は体調不良のためお休みし、やがて入院しました。
夏ごろに一時退院し、少しだけレッスンに通ってきましたが、また検査入院になるとのこと・・・
治るまでに時間のかかる病気だという事でした。
健康的に焼けていた肌が、透きとおる様な白い色になっていました
何を食べてもいいということだったので、お見舞いに、画集とケーキを渡しました。
入院生活も長くなると、きっと退屈だったことでしょう。
渡した画集を見て楽しんでいたことを手紙に書いて送ってくれました。
レッスン時間は空けたままでしたが、お母様から「元気になったらまた報告しますので」
ということで、レッスン時間は他の生徒さんに変わりました。
やがて冬になり、年が明け、雪が降る頃でした。
レッスン時間に電話が鳴り、とってみると、女の子の同級生のお母様が、震えた声で
「○○ちゃんが、亡くなりました。」
言葉がありませんでした。
まさか、思ってもみなかった事でした。
連絡があった時間は、ちょうど女の子がいつもレッスンしている時間でした。
中学生になるのを前に、友達と何部に入るか楽しみにしていたと、お家の方から聞きました。
女の子の棺は小さく、それを送る音楽は、その子が小さい時に作曲たオリジナル曲でした。
あどけないその曲が、よけいに悲しさをかき立てました。
後で聞いた話では、症例の少ない難しい肝臓の病気だったそうです。
生きていれば、今頃キャリアウーマンか、またはやさしいお母さんか・・・30歳を超える歳です。
しばしば、その子のことを思い出しては、元気で生きてさえくれれば・・・
と思うのです。
元気なら元気で、つい、いろいろ要求する事も増えてしまいますが、先立たれるほど悲しい事はありません。
生きてゆくのも、簡単な事ではないかも知れないけど、元気で笑顔を見せてくれること。
この事が、どんなにかけがえのない事かを、あらためて思うのです。