米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

元気でいてくれさえすれば・・・

2011-02-03 04:56:55 | ブログ

今日は節分ですね。

昨日のレッスンで、Kちゃんが「あしたは豆まき!」

と教えてくれて、気づきました。

この頃になると、毎年必ず思い出すこと。。。もちろんこの時期だけではないのですが、

ちょっと重い話をします。

今から20年以上前の話になるでしょうか。

当時6年生になったばかりの、女の子がいました。

とても元気が良く、スポーツも出来、頭も良い子で、友達からも一目置かれる存在でした。

その頃はエレクトーンも教えていたのですが、恒例のEFに参加するため、新しい曲を渡していました。

そろそろ練習を始めるという頃に、その子は体調不良のためお休みし、やがて入院しました。

夏ごろに一時退院し、少しだけレッスンに通ってきましたが、また検査入院になるとのこと・・・

治るまでに時間のかかる病気だという事でした。

健康的に焼けていた肌が、透きとおる様な白い色になっていました

何を食べてもいいということだったので、お見舞いに、画集とケーキを渡しました。

入院生活も長くなると、きっと退屈だったことでしょう。

渡した画集を見て楽しんでいたことを手紙に書いて送ってくれました。

レッスン時間は空けたままでしたが、お母様から「元気になったらまた報告しますので」

ということで、レッスン時間は他の生徒さんに変わりました。

やがて冬になり、年が明け、雪が降る頃でした。

レッスン時間に電話が鳴り、とってみると、女の子の同級生のお母様が、震えた声で

「○○ちゃんが、亡くなりました。」

言葉がありませんでした。

まさか、思ってもみなかった事でした。

連絡があった時間は、ちょうど女の子がいつもレッスンしている時間でした。

中学生になるのを前に、友達と何部に入るか楽しみにしていたと、お家の方から聞きました。

女の子の棺は小さく、それを送る音楽は、その子が小さい時に作曲たオリジナル曲でした。

あどけないその曲が、よけいに悲しさをかき立てました。

後で聞いた話では、症例の少ない難しい肝臓の病気だったそうです。

生きていれば、今頃キャリアウーマンか、またはやさしいお母さんか・・・30歳を超える歳です。

しばしば、その子のことを思い出しては、元気で生きてさえくれれば・・・

と思うのです。

元気なら元気で、つい、いろいろ要求する事も増えてしまいますが、先立たれるほど悲しい事はありません。

生きてゆくのも、簡単な事ではないかも知れないけど、元気で笑顔を見せてくれること。

この事が、どんなにかけがえのない事かを、あらためて思うのです。

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夢の実現のお手伝い

2010-10-18 04:41:17 | ブログ


中学生や高校生になると、将来の夢もだんだんはっきりしてきて、それを実現にするためには

どうしたらいいのか、一緒に考え、悩みます。

でも、これはとても素敵な事で、そのお手伝いができる事は、何て素晴らしい事なんでしょうと思います。

レッスンの時、弾くのはそっちのけで、ディスカッションになってしまう事もあります。

私の力だけでなく、色々な先生方にも相談し、現実的な方向性を模索していきます。

方向性が決まると、後はそれに向かってひたすら努力するだけなので、かえってスッキリして、

顔つきまで変わってきます。

本当に大事なこの成長期の10年ちょっとを、一緒に歩むことができるのは、幸せな事です。

小さい子なら、2~3歳から、あるいは4~5歳から・・・高校3年生ぐらいまで、

今まで何十人では済まされないぐらいの子たちを、見送ってきました。

今の高校生でも、思い返したらあっという間だったように思えるぐらい、

ほんの小さい頃からのお付き合いの子たちもたくさんいます。

それこそドレミから、幼児グループから、小学校1~2年生から・・・

あっという間にみんな大きくなって、立派に育っていきます。

私が新米先生1年生の時からのお付き合いだった生徒さんが、大学も決まり巣立っていく時に、

お母さまからお食事に誘われ、「私1人で育てられなかったと思います。先生のおかげです。」

といって下さった時は、恐縮しました。

その頃のご父兄は、まだ私が若かったので、皆さん年上。。。

そんな方に、そう言っていただくなんて・・・

確かに、その子はとても頭のいい何でもできる子でしたが、個性が強く、お母様も私も手を焼いたことは事実でした。

それだけに、感慨もひとしお。

親子が一緒にいられるのも、そんなに長くはないですもんね。

みんな今はどうしているんでしょうね。

それぞれに、お父さんになったりお母さんになったり、仕事をバリバリやっていたり、色々みたいです。

本当に大切な時期に、音楽をとおしてお付き合いが出来て、ありがたいなぁと思います。

夢の実現のお手伝いができる事も、ほんとうに嬉しいです。



 

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絵本の世界

2010-09-03 03:58:12 | ブログ



 

ひと昔前までは目も良くて本を読むのがそんなに苦じゃなかったので、ヘタするとご飯食べながらも読んでいましたっけ。

今はあまり小さい字を長時間見るとちょっとこたえるので、時々気になる本や好きな本を読んだりしています。

心理学者の 河合隼雄先生、ミヒャエル・エンデ、宮沢賢治・・・みんな亡くなられてしまいましたが、

何度も読み返す本もあります。

ただ、大人ってなかなか本を読む時間がなかったりしませんか?

これは、河合隼雄先生も言っておられたんですが、そんな人は絵本を読むといいですよ。

子供の頃も、絵本や児童文学は読んでいましたが、ピアノの先生というこの仕事に就いた、

20代前半、レッスンを待っている子たちに、何か良いものをと思って探していた時に、

絵本の世界に魅了されました。

その頃、一番衝撃的だったのが、佐野洋子さんの「100万回いきたねこ」でした。

すっかり佐野洋子さんに魅了され、何冊か買い求めては、深い・・・と、うならされました。

林明子さんの、美しくやさしい絵本の世界も好きですが、佐野さんはその真逆といってもいいほど、

インパクトがあります。

でも、ものすごく深い真実の世界を描かれているので、ちょっとひねくれた主人公など、本当に魅力的です。

大学生の時は、関西で教員をなさっていた鹿島和夫先生の、「1年1組 せんせい あのね」

を読んで衝撃を受け、このシリーズや、灰谷健次郎さんの作品なども、けっこう読みました。

本当は今でも、もっと買いたいところですが、残念ながら本棚がいっぱい。

それも手前と奥に二重に入っているんです。

貸してあげて帰ってこなかった本も多々あり、好きな本はもう一度買いたいと常々思ってはいますが・・・

ぼろぼろになって、本棚の片隅にある絵本たち・・・

どうぞお母様方も、手にとって読んでみて下さい。

本当に深いです。

短い言葉の中に、あぁっ! と思う真実がたくさんあります。


  

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玄関の小窓

2010-05-21 05:33:49 | ブログ

玄関の小窓。。。



2010_0511_045745img_1819_2





良くここからバイバイってします



なんだか楽しい気分になって、また来週ね



と少しお名残り惜しかったり、レッスン終わってホッとしたり。。。



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ウサギとカメ

2010-01-15 06:35:11 | ブログ

みなさんがよく知っている昔話ですね。



ウサギが本気で最後まで走れば、それはそれで良かったのに・・・な~んて思ったりしますが、



コツコツやることの大切さは勉強でもスポーツでも仕事でも、どんなことをやっていても思うことです。



ピアノもまたしかり。



こうして、ん~十年ピアノ教師をしていると、小学生の時はゆっくりゆっくりだったのに、



高校生になってみるとけっこう弾けるようになっていたってこと、よくあるんです。



これまで何人、何十人と見てきました。



私の事? なんて思ってる人もいるかもしれませんが、あなただけじゃぁありませんョ



どんどん頑張ってたくさんの曲が弾けるようになるのは素晴らしい事



もちろん応援しています



でもゆっくりだけどコツコツ頑張っていることも、素晴らしい事です



1年生のSちゃん、3月生まれで、もう少し遅く生まれていたらまだ幼稚園だったかもしれません。



もっと小さかった時は人見知りで、たくさんの人と一緒に何かをすることが苦手だったけど、



今はお友達もいるし、自分で一生懸命楽譜を読んで、ずいぶん上達してきました。



苦手だった人前で弾くことも、今では克服して堂々とステージに上がることが出来るようになりました。



コツコツと言えば、Y君S君のお父様も、長年夢だったピアノを弾くことを実現されて、



毎日2時間ぐらい練習していらっしゃるとのこと!



きっと数年後には名曲を弾いておられることでしょう。



ウサギみたいにどんどん走って途中休憩もあるだろうし、カメさんみたいにコツコツ行くのもいいし、



またはウサギだけどサボらないでぐんぐん行くこともあるだろうし・・・



カメさんがいっぱい休憩するのは困りものですけどね



まぁそれもアリか・・・継続は力なり…なんとか頑張ってやってみよう



ピアノとの付き合いは、一生のもの。



いろんな時があると思うけど、これからの人生の良き伴侶として楽しい時、悲しい時にも



ピアノが傍にいてくれるといいな♪ と思います





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