勝海舟の三女・逸は、元七百石取りの幕臣で、官費留学生第一号ハーバード大学法律学科出身の目賀田種太郎と結婚します。
この目賀田種太郎は、専修大学を作った一人で、東方神起のリーダー・ユンホに、似ていると一部の方々には知られています。
日本の教育に西洋音楽を取り入れ、クララの家で歌われていた「蛍の光」を広め、日本の近代音楽教育の発展にも貢献ました。
クララが逸の腹違いの弟・梶梅太郎と結婚したので、義理のお兄さんになるわけです。
大蔵官僚として辣腕を振るいますが、徹底した潔癖性で、諸方面からの付け届けや贈物は一切拒絶しました。
また、無理矢理に玄関に置いて帰ったりすると、書留で送り返すくらいの人でしたが、なんだか嬉しいですよね。
逸は、勝海舟や義母のたみの生活ぶりを身に付けているので、質素な生活をしていました。
と言っても、明治時代には珍しい洋館に住んでいましたが、かわいいお家です。
目賀田種太郎は、後に韓国政府の財政顧問となり、乱れきった王室の乱脈財政の大整理 を行いました。
後に、男爵になり、勝海舟と同じ枢密顧問官にもなりました。
勝は、この種太郎がお気に入りだったので、娘の逸の大親友クララが帰国するまで、結婚を待っていました。
そして、クララの一家が帰国してから、すぐに結婚させたのです。
クララは、アメリカに帰る途中のロンドンでその話を聞いてうれしいやら寂しいやらの複雑な心境だったのかもしれません。
2年後に、再来日した時は、逸には、子供ができていて、呼び方もお逸から、逸さんに変わっています。
そして、クララが逸の弟・梅太郎と結婚したので、大親友から義理の姉妹になったわけです。
勝海舟に先見の明があったわけで、本当に、逸は、良い方と結婚しました。
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