まこねこまどかブログ

マンガ家まこねこの気ままな日記

知と愛

2007年04月05日 | Weblog


昨日埼玉は雨と雷でしたが、な・なんと東京は雪が降り、どこかで竜巻までもあったったそうです。
重くどんよりした雲が、川の流れのように激しく流れていくのは、不安よりも
命を感じるので、その中でたたずみ風を感じていたくなります。
まるで、ヘルマン・ヘッセの「春の嵐」という小説のようです。
ヘッセはドイツの作家で、神学校を逃げ出し、いろいろな職業に就きながら作品を発表しました。
高校時代、私はヘッセが大好きだったので夏休みの宿題に、「知と愛」の感想文を出しました。
この「知と愛」には、ふたりの主人公が出てきます。
神の愛に生きるナルチスと、神学校を逃げ出して放浪しながら、母なる愛を求めて彷徨うゴルトムントです。
私は、このゴルトムントのように自由に彷徨いながら生きたいと感想文に書きました。
ところが、それぞれの感想文を発表する時、先生がみんなの前で、「これを発表しても良いのか?」と聞かれたので恥ずかしい思いをしたことがありました。
それにしても、人生って、分からないものですね。
自分がゴルトムントではなく、ナルチスのようにキリストの愛の中に生きるものになるとは思ってもいませんでした。
そして、神の愛の中を生きる人生が、自由に彷徨いながら生きる人生よりも面白いということも知りませんでした。
他ではできない体験がたくさん待っていますが、解決も必ずあるので、奇跡の連続です。本当ですよ。


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