通院している病院のDr.が転院することになった。
今度は白金台。
私ももちろんついていく。
いろいろと体調が悪くなってから、ずっとお世話になっていたのは、
御茶ノ水にある大学病院だった。
御茶ノ水は学生時代から通っていたところ。
神保町、九段下もテリトリー内。
その後就職してからは本郷、湯島、水道橋とエリアが広がった。
それでも起点は御茶ノ水だった。
御茶ノ水駅付近の栄枯盛衰もみた。
茜壺という喫茶店。
ここの窓から行き交う電車を見ながらコーヒーを飲むのが人気だった。
またお城のような純喫茶。
それらはどちらも今は居酒屋に。
そしてここの病院に通わなくなったら、もう御茶ノ水にくることも減ってしまうだろう。
いや、なくなるかもしれない。
私の東京生活のかなり長い部分が御茶ノ水だった。
青春のかなり長い部分を過ごした街。
やはりもう、くることもないと思うと寂しさがつのる。