毎年作っている母の味の煮物。
タケノコと身欠きにしんと蕗。
味は味噌味。
というと皆驚く。
味噌味と身欠きにしんが珍しいらしい。
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これはいつから母が作っていたかはわからない。
物心ついた時には食卓に上がっていたから。
多分、北海道にいた時に覚えたのだと思う。
父が気に入って、母は毎年作った。
子供のころは苦手だった身欠きにしん。
大人になったら懐かしくて、美味しいと思うようになった。
ただ身欠きにしんの入手が難しい。
近くのスーパーにはなく会社帰りの池袋東武デパートで購入。
今年はテレワークなので
出勤日、タケノコと蕗の入手が一緒にならなければできなかった。
身欠きにしんもソフトでなければだめ。
デパートの最初の魚売り場には〝本渇き〟というカチンカチンの敷かなかった。
その使い方を知らないので、もう1つの売り場に走る。
そこでようやく見つけた。
苦労したかいがあり、今年も美味しくできた。
煮物にもちょっと飽きたのでバターしょう油焼きも作った。
安定の美味しさ。
タケノコのシャキシャキ感がいい。
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もちろんタケノコご飯もある。
蕗のお味噌汁を添えて。
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春が終わっていく。
でももう一度タケノコご飯作ろうかな。