九段坂駅からいつもの病院までは、ゆるい坂がダラダラ続く。
左手にはお堀、右には靖国神社と四季折々の景色は美しいのだけれど、私の身体にはゆるゆる坂が結構きつい。
どうしても前かがみになって、ようやく坂をのぼっているのだけど、ふと坂の途中で気づいた。
この塔は何?
塔の上には風向計がついている。
これがまた渋い。
東・西・南・北と漢字で向きを示しているのだ。
この塔は高燈篭といい、明治明治4年(1871)に靖国神社に祭られた霊のために建てられたとのこと。
当時は筑波山や房州の山々まで見渡せ、また品川沖を航行する船にはま常燈明台ともいわれ、灯台の役目も果たしていたそうだ。
この坂は私にとっては病院へ通う道なので、いつも呼吸が苦しくてゼーハ-していたり、身体がしんどかったりで、下をむいてようやく登っていた。
この九段坂は桜では有名。
だけどそればかりでなく、実は明治時代の歴史的な建造物の残る観光名所だったのだ。
もう少し回復したら、少しは回りの風景も楽しみながら通院できるだろう。
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