「 まん丸で真っ赤な夕日 」
森川 由美子さん 撮影
80才も過ぎると昔と違って、物欲、金欲、権力欲、名誉欲、食欲、性欲も
メッキリ衰えてというのか,失ってと言うのか(これは個人差が結構あるようだけど)、
するとそれにつれてあらゆる事への考えや価値観が大きく変化するようだ。
これは自分の体験からも確かである。
今では決して悟りではないのだが、人と争うことも面倒で、笑顔で接し仲良くし、
自分から人を好きになることが出来る。
煩悩が少ないだけに心は軽く、飲むも食べるも美味しく、家族や親戚が、そして
友人知人方も皆さん安寧であって、我が身で言えば衰えきっても痛い苦しいさえ
なければ、もうそれだけで幸せを感じられるだろう。
そして社会が平和で平安な日々を過ごせるならば、極上の幸せである。
コロナのこの状況では、さすがに幸せとは言えない。若い頃なら、自分だけが
順調でいろいろなことで恵まれれば、幸せだったかも知れないが、80才を超えてからは
自分だけでは駄目で、家族知人友人はもち論だが皆が健康で、社会は平穏で世の中の皆が
良くないと、自分も幸せを感じられなくなったのが不思議だ。
年を取ってからの幸せというのもこれで結構難しいものだ。