主体的に振る舞うことは歓迎されず、つねに他者の要請に応える受動生を強いられてきた女性は、アルコールの酔いに所有や地位の喪失に対する恐れの緩和を求めたのではない。
むしろ女性の酔いは、関係性の破綻や喪失といった「痛みの緩和」や、内側に巣食う「空虚感を埋めるもの」として作用してきた。
したがって、はじめから無力である者に"力を手放せ"ということは現実にそぐわない要請ではないだろうか。
先述した"女性嗜癖者にとってAAは、男性と比べて益するところが少ない"というアメリカでの大規模な施設臨床調査に対して、日本では未だに「嗜癖問題に性差はない。回復原理は同じである」という"信仰"が主流である。
<次回の12ステップミーティング>
日時
2021年3月21日(日)14:00〜16:00
場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)
内容
AAの「12のステップ12の伝統」を読んでシェアします。