消費税増税に、反対していたとき。
「軽減税率」ってのがあらわれた。
その場で食べたら10%、持ち帰りは8%、えっ、じゃあ持ち帰りを注文してその場で食べたらどうなるの?これは?あれは?…
気づけば、そもそもの「上げるか上げないか」の議論は終わったことになっていた。
まんまと、「増税」は叶えられた。
統一教会が与党政治に苛烈に入り込んでいることが分かり、宗教法人の解散と関係のあった政治家の辞職を求めていたとき。
「被害者救済法」ってのがあらわれた。
ないよりはずっとまし、実効性の有無、ここからがスタート、などなど…
気づけば教団は存続、関係のある政治家もそのまま議員を続けている。
まんまと、現状維持のまま国会は閉じられた。
西山事件というのを知った。沖縄返還時、アメリカと日本政府の密約があった。アメリカが支払うはずの費用を、日本政府が、国民にはだまって肩代わりしていたのだ。
野党が与党の密約を糾弾したとき。
まず、機密文書の漏洩事件として「公務員の守秘義務違反」ってのがあらわれた。
さらに、「守秘義務違反をおかした外務省事務次官は、ジャーナリスト西山氏と男女の仲だった」ってのもあらわれた。
やれ守秘義務だ不倫だと世間が騒いでいる間に
気づけば、密約の糾弾は消え、まんまと、与党は免責されてしまった。
私たちはだまされる。いともかんたんに。
もし気づいてたって、なにも変わらない。
今日一日。