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NECエレクトロニクス 2007年のPFC(温室効果ガス)の排出量を前年比21%削減

2008-06-24 23:22:56 | 環境全般
NECエレクトロニクスは、2007年のPFC(温室効果ガス)の排出量を前年比21%削減することに成功したことを2008年6月23日に発表しました。これは同社の過去最大の排出量となった2004年から30%削減したことになるとのことです。

今回同社が削減に成功したのは、温室効果ガスの一種類であるパーフルオロカーボン(PFC:Perfluorocarbon 注1)の排出量で、2007年は2006年の80%にあたる76万トン-CO2(注2)となりました。PFCとは炭化水素(C-H)の水素(H)をすべてフッ素(F)で置き換えた化学物質。今回のPFC排出量の削減は主として、
(1)効率的PFCの使用条件を考案することにより成膜工程におけるPFC使用量を削減したこと
(2)代替ガスの研究および採用を促進したこと
などの効果によるものです。
さらに同社は、
(3)2007年度および2008年度にかけて、PFCを分解する専用除害装置を生産ラインへ導入すること

により、2008年以降の排出量のさらなる削減を目指すとのことです。


同社は、2010年までにPFCの排出量を1995年の52万9千 トン-CO2の90%、すなわち47万6千 トン-CO2以下まで低減するという目標を掲げていますが、今回の施策により、目標を上積みする可能性が見えてきました。

地球温暖化を促進する温室効果ガスとして、石油や石炭などの化石燃料の燃焼により発生する二酸化炭素(CO2)を初めとする様々なガスの排出が注目を集める中、2005年に発効した京都議定書では、温室効果ガスとしてCO2以外にも、牛の消化や稲作の過程で発生するメタンガス(CH4)や畜産の排泄物や農用地の土壌に含まれる亜酸化窒素(N2O)、冷媒であり代替フロンと呼ばれるハイドロフルオロカーボン(HFC)などが指定されています。
そして半導体などの生産過程に使用されるPFCも、温室効果ガスに指定されていますが、PFCの排出割合は、温室効果ガス全体の2%程度しかないため、広く一般に知られていない状況です。
しかしながらPFCは、CO2と比較して地球温暖化係数が5000倍から12000倍と高く、つまりより環境負荷が大きいガスであるため、これらの削減が温暖化防止のために効果的であるという認識が広がりつつあります。

半導体生産は大きくシリコンウエハに電気回路を形成する拡散工程とシリコンチップをパッケージに封入する組立工程があります。PFCが使われるのは、その拡散工程のうちシリコンウエハ表面に絶縁膜や金属膜などの薄い膜をつくる「成膜」および、その絶縁膜や金属膜を彫ったり、削り取ったりする「エッチング」と呼ばれる工程です。成膜方法としてはCVD(Chemical Vapor Deposition)という方法が広く用いられておりますが、CVDでは基板表面にプラズマを発生させて膜を作る際に製造装置に原材料のカスが付着してしまいその原材料のカスを分解し、取り除くためにPFCを使用します。また、エッチングではエッチングの材料ガスとしてPFCを使用します。PFCは製造装置内で炭素(C)とフッ素(F)に分解されますが、このフッ素が半導体の絶縁膜や金属膜と良く反応するため、PFCは半導体の生産に欠かせない化学物質とされているとのことです。

半導体業界では世界半導体会議(WSC:World Semiconductor Council)にて1999年4月に「2010年までにPFCなどの排出量を1995年の90%以下に削減する」という目標を定め、各社がこの目標達成に取り組んでいます。

同社は1997年、当時のNEC半導体事業グループのグループ横断組織として、PFCの使用動向や使用結果の分析などを行なうPFC対策部会を設置し、削減に向けた取り組みを強化しました。そして、WSCと同時に2010年までに1995年の90%まで削減するという目標を設定し、削減活動を推進してきました。しかしながら、生産量の拡大とともに排出量も増大の一途をたどり、2004年には1995年の排出量の2倍以上となる100万トン-CO2を超えるPFCを排出する結果となってしまいました。このような状況を受け、同社は生産量が増大しても排出量の削減を実現する策を本格的に検討してきましたが、今回様々な施策によりPFCの排出量を大幅に削減することに成功したものです。

施策は次の通り

(1)PFC使用量の削減

成膜時に発生する原材料のカスを取り除くために使用するPFC使用量が最少となるよう、PFC使用条件の改良を重ねてきた。その結果、最大従来の40%程度使用量を削減することに成功した。これらの実験結果を各生産拠点に展開することによりPFCの使用量を削減する。


(2)代替ガスの導入

同社は生産過程において主としてC2F6を使用していた。C2F6の地球温暖化係数は、11900。これに代わり地球温暖化係数が8600のC3F8に転換している。


(3)PFCを分解する専用の除害装置を生産ラインに導入

PFC除害装置は燃焼方式、ヒーター方式、触媒方式などの方法があるが、当社は独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け、燃焼方式のPFC除害装置の導入を推進している。2007年度NECセミコンダクターズ九州・山口の山口工場およびNECセミコンダクターズ関西のそれぞれ6インチラインに、あわせて6台の設備を導入し、本年から本格的な稼働を開始させている。また、2008年度にはNECセミコンダクターズ九州・山口の熊本川尻工場およびにNEC関西のそれぞれ8インチラインに装置を導入する予定。

同社は今後、これらの策を推進することで2010年までにPFCの排出量を1995年の52万9千トン-CO2の90%、すなわち47万6千 トン-CO2以下まで低減するという目標を確実に達成するとともに、ポスト-2010年の削減活動も視野に入れ、削減量の上積みを行うべく、活動を展開するとのことです。

なおNECエレクトロニクスは、2008年6月23日から同26日にかけて北海道札幌市で行なわれる半導体国際環境学会(主催:社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)半導体部会)で温室効果ガス削減への取り組みに関して「About our difficult challenge to adopting the abatement system for existing lines(既存ラインへの温室効果ガス削減への挑戦)」というタイトルで講演を行ないます。

注1 パーフルオロカーボン(PFC:Perfluorocarbon)

PFCとは炭化水素(C-H)の水素(H)をすべてフッ素(F)で置き換えた化学物質。CO2と比較して地球温暖化係数が5000倍から12000倍と高い。


注2 トン-CO2

温室効果ガスの排出をCO2換算した単位。気候変動に関する政府間パネルで決められた算出方法を採用。CO2と比較した温室効果の強さである地球温暖化係数(Global Warming Potential)に待機放出量を乗じたもの。


日経夕刊に勝間和代さん

2008-06-24 19:51:41 | ワーキングウーマンの●●!
珍しく私生活に触れた記事でした。

気どらず言いにくいようなことも
さらりと話してしまうところが、
賢く、腹の座った人だと思いました。

自己マーケティングして、マネジメントして、
プロデュースして、広報までしてしまうんだからなあ。

凄いと思います。

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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アジア初!JAL、ボーイングなどと非食物系バイオ燃料を用いたバイオ燃料フライトに合意

2008-06-24 18:56:54 | 環境全般
JALは、ボーイング社、プラットアンドホィットニー社 (以下P&W社)と共同で、環境に配慮した代替燃料開発促進を目的に、非食物系バイオ燃料を用いたバイオ燃料デモンストレーションフライト(JALバイオ燃料フライト)を行うことに合意したことを、2008年6月23日発表しました。
今後2008年8月頃に使用するバイオ燃料を決定し、同年度中にアジアで初めてのバイオ燃料フライトを国内で実施する予定とのことです。

「JALバイオ燃料フライト」には、P&W社製JT9Dエンジンを装着したボーイング747型機を使用する予定です。燃料タンクに混合バイオ燃料※と従来のジェット燃料を分けて搭載し、4基あるうち1基のエンジンはバイオ燃料を使用し、残り3基のエンジンは通常のジェット燃料を用いてフライトします。また使用されるバイオ燃料はジェット燃料と同等の厳しい基準を満たすため、航空機やエンジンに特別な改修や改造はしないとのことです。

※混合バイオ燃料:バイオ燃料と従来のジェット燃料を混合したもの

使用するバイオ燃料は、地球環境や人類の発展に追加負荷を与えない非食物系の中でも特に「第二世代バイオ燃料」より選定することとしているとのことです。
植物より作られるバイオ燃料は、供給の持続可能性や二酸化炭素排出量の削減等の効果が見込まれる一方で、食物系の植物もバイオ燃料の原料となりうるために、人類から食糧を奪い、また自然の生態系を壊す可能性が危惧されています。「JALバイオ燃料デモフライト」では、二酸化炭素の排出量削減につながり、かつ食糧と競合しない非食物系で、かつ生産効率のよい「第二世代バイオ燃料」を使用するということです。

尚、同社はこれまでも航空機航路の大気観測、シベリア等森林火災の発見協力などを通じて環境保護をしてきました。

JALのエコ活動
■高度1万メートルの大気を採取し、気候変動のメカニズム解明をサポート。
(1993年より開始。大気観測器を共同開発し、現在5機の航空機で実施中)
■シベリア、アラスカ、インドネシアの世界最大級の二酸化炭素吸収源である森林を上空から観測、森林火災の情報提供。(2007年度発見件数 172件)。
■次世代を担う子供たちへ環境意識の向上を目的とした運航乗務員による出前講座「そらいく」を開催。(2007年度 13回実施、2008年は4-6月に5回実施)。
■中国内蒙古の沙漠化防止のための緑化技術を研究しグリーンベルトを設定する活動団体への支援。

【二酸化炭素排出量削減への取組み】

JALの航空機が排出する二酸化炭素量を、2010年度までに1990年対比で有効トンキロ輸送量あたり20%削減。

■機材更新による燃費効率の向上。
■適正高度の選択や新着陸方式(テイラード アライバル)など、地球環境に配慮した運航の実施。
■航空機エンジン水洗いによる燃料効率の改善。
■軽量機内食器や軽量貨物コンテナーなど、航空機軽量化による燃料使用量の削減。

JAL環境へ取組みの象徴として、2008年6月1日より、尾翼を緑に塗装したJALエコジェットを運航し、地球環境保全の大切さを呼びかけています。

その他、騒音対策、水質汚濁防止、リサイクルの推進、廃棄物の削減等の「空のエコ」プロジェクトについての詳細は下記にあります。

http://www.jal.com/ja/environment/ 

おはようございます。お日様あびて。

2008-06-24 07:47:14 | 私らしく生きる。気づきと学び
おはようございます。

いい天気ですね

今朝のゴーヤはこんなかんじですう。
お世話していたら、吐き気が落ち着きました。

植物はご存知のとおり、たいていは、
お日様にむかって伸びていきます。

私たちは、シミやシワは怖いけど、
お日様の光で生体リズムを維持しています。

適度に身体を動かし、適度に脳も動かし、
バランスのとれた食事をして、
笑ったり、面白がったりしながら、
人とかかわり、生体リズムを大切にして
生きていけばそんなには大きく体調を崩すことは
ないんじゃないかなあ。
そんなことを思いながら、
いってらっしゃいませ。

みなさまも良い一日を!

きのうのアクセスランキング 2008.06.23(月)

2008-06-24 07:17:36 | このブログについて・お知らせ
2008.06.23(月)
閲覧数 1154 PV
訪問数 415 IP

919 位 / 104万3166ブログ

たくさんのご来場有難うございます。

1位 トップページ 183
2位 きのうのあくせすらんきんぐ。2008.6.22(日) ぶん 46
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3位 おはようございます。明るく、穏やかに、感謝の気持ちを忘れず、さっぱりと。 28
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4位 今日の「篤姫」「おにのははになるだけじゃあ~」 22
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5位 ご挨拶ができました 19
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6位 おやすみなさい&有難うございます。VEフランクル氏から学んだこと。 17
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7位 福田さんの公用車はレクサス ハイブリッド 15
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8位 結構勉強になるかも?「監査法人」 15
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9位 ワクワク、ベランダ計画 14
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10位 JCB、環境省の委託事業として「エコ・アクション・ポイント事業」のプラットフォーム運営を開始 14
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11位 フォルクスワーゲンが「クリーンディーゼル」日本投入。これはもう待つしかないでしょう。 13
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12位 パワハラ自殺と会社の体質 12
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13位「ゴルフ TSI トレンドライン」歴代最高の燃費性能 11
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14位 ひめゆりの塔 11
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15位 ハゲタカ用語集つきDVDについて。 10
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16位 フォルクスワーゲン芝公園のチャイルドコーナー 9
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17位 J-WAVE GROOVE LINE(ピストン西沢・秀島史香)。双方向の楽しさ全開。 9
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18位 生きることを考えるとき読む本 2冊の宝物。 9
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19位 一家に一台太陽光発電の時代がやってくる。「福田ビジョン」を受け、新エネ推進に法整備 9
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20位 ゴルフ TSI トレンドライン 輸入車を買う層が燃費をみる時代 8
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