百合とオレンヂ城Ⅱ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

20世紀少年

2009-02-06 22:27:00 | 映画

◆20世紀少年 
 


◆本格科学冒険漫画って何?
  
 ゆうきまさみ先生のように万博世代の人が、よく
言っている、

「将来、鉄腕アトムやドラえもん、のような
バラ色の未来が本当に来て、全ての問題を
科学が解決してくれる、と昔は真剣に思っていた」


という考え方。

 まず、この考えがわからないといけない、と
思います。
 パトレイバーでも後藤隊長が、
「理想の未来が来ると思ったけど来なかった」
と言っていますし20世紀少年でも同じような
セリフがあります。
 
 浦沢直樹、やゆうきまさみ先生も
 ドラえもん、や鉄腕アトムの様な未来が
来ると思ったけど、来なかったから
自分でパトレイバーを創ったり、
20世紀少年を創ったりしているのでしょう。

 
 だから20世紀少年のサブタイトルは
「本格科学冒険漫画」なんだと思います。

 
 最初、満足に歩く事もできなかった(?)
2足歩行のロボットが、歩けるようになった
所などが科学している、とも思えます…
かね?




◆「ともだち」って誰?

 浦沢直樹「みんな、『ともだち』が誰かと
聞いてくる、そんなつもりで描いているわけじゃ
ないのに」

 
 …↑の浦沢直樹のコメントはあくまでウワサ
レベルですけど、浦沢直樹自身は「ともだち」
の正体については、あまり比重を置いて
いなかったのかもしれません。
 
 
 単刀直入に言いますと、誰が、「ともだち」でも
成り立つ話しとして描いているようにも見える
んですよね。
 サダキヨ、かフクベエか、極端な事を言うと
ドンキーでもOKな様にも見える訳です。
(ただサダキヨ≠ともだち、は時々描かれていましたが)
 
 一応、考えていたとは思いますし、それについては
後述します…。
 
 
 20世紀少年を見て思い出したのがアメリカの
ドラマです。
 『24』など「次回へ続く!!」な引きでよく
創っているのが似ています。
 
 謎の組織とか影の首領とかいう展開があって
組織の手下に「答えろ、お前らのボスは誰だ?」
とか聞くと手下は「わ、わかった。答える、ボスは・・・」
と言おうとしたらドカーン!となる。
 
 
そんな引きだけで創ってるようにも見える作品ですかね。





◆終わり方 
 
 思えば「え?…そんな終わり方ありですか?」
な最終回でした。
 
 「ともだち」の名前が出た時の感想です。
 
 ケンヂが「20世紀少年」の音楽をかけなければ
始まらなかった、訳ですが…。
 全ての原因がケンヂともとれる訳ですが…。
 
 テンマがヨハンを助けなければモンスターが
始まらなかった、のと似ているかもしれません。
 
 
 「ともだち」の正体ですが…。
 伏線やフシが無かった訳ではありません。
 あったといえば、ありました。
 くりかえし、くりかえし描かれる子供の頃の
思い出に、そういう意味(?)があったのか、と
思いましたし。
 
 ただ、あまりにも反則な終わり方ではありませんか?
 強引だったり力技な終わり方はありましたよ。

「全てワイズマンの仕業で終わった
装甲騎兵ボトムズ」


「阿久津丈二が、いつも強運だったのは、
実はゲームの世界の主人公だったから!
で終わった代紋<エンブレム>TAKE2」


「記憶の改ざんが、できた皇帝のギアス」
 
 
 
 力技や強引な終わり方は全然かまわない
のですが、20世紀少年の場合は本当に、
どういう風にでも終わらせる事ができる
クライマックス、になってしまうのでは
ないでしょうか?
 反則…じゃないんですか?

 
 理科室の繰り返し、とかを見ると
考えていたとは思えますし、「ともだち」の
正体の名前も時々ですが出ている訳ですし…。
 
 
 「たしか、そのキャラって、すでに…」
と思う人もいるかもしれません。
 ですがサダキヨの時もありましたが、
「みんなの間では仮にそういう事に
なっていただけで、実際にそうなった訳
ではない」のでしょう。
(子供があだ名をつけるのと同じ感覚
でなにげなくした事) 
 
 
 あの覆面の下の顔が「アレ」だったのは、
ヴァーチャルなのでケンヂが知らない事は映像化
できないから、だと思います。
(ケンヂの頭の中の情報を映像化するので
最初からないモノは映像化できない)
 「ともだち」がそれだけ印象の薄い人だった事を
考えると一応スジは通ります。


 
 でも、ねぇ…。


PS 映画3作目ではわかりやすく説明されて
いましたね。
 


◆映画第一章  
 
 なんか微妙に脱力した感じでした。それが尺の
問題じゃなくて、堤幸彦の演出が悪いって感じ
なんですよね^^;
 
 堤さん、を嫌う人っていますが、少しその気持ち
がわかりました。
 
 20世紀少年は「血の大晦日」っていう
クライマックスがありながら、全然盛り上がら
ないんですよね(汗)
 区切りにしても、あの区切りなら、かなり
良くできるハズですよ^^;
 
 堤さん、の映画は初めてなんですが、トリックとか
ああいう脱力系で微妙な演出なんでしょうか^^;



■ともだちは創○学会だ!

 ↑のようなことを言う人って、
何もわかっていないけど知ったかぶりしている
雰囲気がぷんぷんしますね。

 あんまり関係ないと思いますけどね。
 


◆20世紀少年
【ネタばれ】

 

 【注意】 
 という訳でネタばれしますが…ネタばれが
嫌な方は見ないでください。
 今、公開中の映画にも関係すると思い
ますし。
 

 
 
 「ともだち」の正体はフクベエという人です。
ええ、「誰ですか?その人?」という感じでしょ^^;
 実際映画を見ていても一番影の薄い人でした。
犯人が一番影の薄い人ってスクリー●みたいですね^^;


 服部(はっとり)=服(ふく)部(べ)=フクベエ
とあだ名がつけられたのでしょう、だから
ハットリくん、のお面を被っているのです。
 
 ちなみに演じる佐々木蔵之助さん、は
不気味なくらい原作のキャラに雰囲気が
そっくりです^^;
 役者さん、の何人かは、もう気持ち悪い
くらい原作と似ている人がおります^^;


 
 で、二人目(?)の「ともだち(?)」ですが…
これは、

① 怒って途中で誰も思いつかない展開に変更し
わざと奇を狙った?


② 当初の計算通りで伏線もあった

 
 どちらでしょう?

 
 おそらく②だとは思うのですが…。
名前は第一章の映画で出てきました。
 理科室とか、ああなる程…とも思いましたが…
でも反則に近い…と今でも思っています^^;


 
 結論としては、展開や終わり方を浦沢直樹は
考えていた、とは思うけど今でも反則な終わり方
だと思う、です。