百合とオレンヂ城Ⅱ

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『失墜の摩天楼』と『バッカーノ』とマフィア

2009-04-09 21:25:00 | 日記
◆BLACK BLOOD BROTHERS
SS3巻『失墜の摩天楼』




◆『失墜の摩天楼』と『バッカーノ』とマフィアについて



 チャールズ・ブロンソンの『バラキ』という映画を
見ればわかりますが、イタリアには2大組織
マフィア(シシリア派)とカモッラ(ナポリ派)
がありました。
 
 
 このタイトルロールにもなってるバラキさん、は
「沈黙の掟(オメルタの誓い)」
(バッカーノ一巻P21)
を初めて破りFBIに保護してもらった
そうです。
 
 …マフィアやFBIにもいろいろ事情が
あったんですよ…。


 『バラキ』を参考にして様々なマフィア映画が
創られたらしいです。
 『ノワール』のシシリア・マフィアのイントッカービレ
がミレイユにした「死の接吻」は、この映画『バラキ』
が元ネタだと思います。 




◆『バッカーノ』 

 
 1930年代は細々と活動しているらしいカモッラ
ですが『バッカーノ』の主人公フィーロは超珍しい
ことに、このカモッラの一員です。
 それは有名なギャングは大体マフィアだからです。 


(小説『ゴッド・ファーザー』のあとがきを
読むと、カモッラ(コモラとも)は幹部が
ほとんどいなくなり活動を終息したらしいです。
 どうしていなくなったか?え~それは
アレです、アレ。)

 
 だから組織の規模が少し小さく見えるのかも
しれません(汗)
 そういう小さい組織を見ると味方したく
なりません?

 
 フィーロ自身「マフィアとカモッラはちがう」
とか「カモッラはナポリで誕生した」と
言っています。(一巻P18、P55)




◆BLACK BLOOD BROTHERS SS3巻
『失墜の摩天楼』


 アリスが命名した「フルムーン探偵社」って
ブルース・ウィリス(『ダイ・ハード』)が昔出演
していたドラマ『こちらブルームーン探偵社』から
きたのかな~?
^^;


 
 この『失墜の摩天楼』の舞台、1929年頃
、ニューヨークのマフィアは2派に分かれて
争っていました。



1つはサルヴァトーレ・マランツァーノ派

もう1つは『失墜の摩天楼』にも出ていた
ジョー・マッセリア派です。

 
 
 SS3巻『失墜の摩天楼』P322にマランツァーノ
の名前が出ているのは、そういう2派が争っている
という時代背景からです。

 
 そして忘れちゃならないギャングスター、
チャールズ・ルチアーノことラッキー・ルチアーノ
です。
 『失墜の摩天楼』にもけっこう出ていました。
 
 P321にもある通り、この頃はジョー・マッセリア
に組していましたが、
「まずはあんたの椅子が先だよ、ジョー」(P324)
のセリフ通り、このすぐ後マッセリアを殺害し
下克上。
 そして、マランツァーノも倒し本文にもある通り
巨大なシンジケートを築きます。


 ラッキー・ルチアーノの名前を初めて
知ったのは南房秀久先生の小説
『フリッカー・エンジェルズ』2巻でした。

 
 南房秀久先生とは、
小説版『ストライクウィッチーズ 乙女ノ巻』
や『スレイヤーズ(角川つばさ文庫版)』
を執筆している人です。